脱毛サロン開業の成功率を高める方法7つを解説

脱毛サロン開業の成功率を高める方法7つを解説

「脱毛サロン開業を成功させたい」

「脱毛サロンが成功する方法を知りたい」

脱毛サロンの開業を考えている人は、上記の想いが強いでしょう。

開業しやすいといわれる脱毛サロンですが、顧客のニーズが多様化しているため難しさがあります。経営スタイルの選択肢が多い反面、初心者が陥りやすい判断ミスも多いでしょう。

しかし、正確な情報や適切な開業手順を知れば、成功率を高めることは難しくありません。本記事は、脱毛サロンを開業するときの注意点と、成功率を高める方法を7つ解説します。脱毛サロン開業で成功したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

広田 有利

広田 有利(ヒロタ アリトシ)

美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。

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脱毛サロン開業の成功率は高くない

以下の一般的なデータから、脱毛サロン開業の成功率は高くないと言えます。

  • 脱毛サロン開業における3年以内の存続率は10%
  • 開業して軌道に乗るまでの期間は2~3年が一般的
  • 最低売上の目安はスタッフ1名ごとに40〜60万円

それぞれの詳細を詳しく説明します。

脱毛サロン開業における3年以内の存続率は10%

脱毛サロンは1年以内に50%が閉店しています。さらに3年以内には90%が閉店しているため、10%しか生き残れない計算です。資格不要で新規参入しやすい反面、見切り発車で開業している人が多いと推測されます。

脱毛サロンは、施術スタイルや年齢層の多様化が急激にすすんでいるマーケットです。エリアリサーチやターゲット選定など、開業までに入念な準備が必要です。継続的な経営努力や柔軟性が事業の明暗を分けます。

開業して軌道に乗るまでの期間は2~3年が一般的

脱毛サロンにおいて、開業して2~3年は余裕を持った経営計画を立てるべきです。日本政策金融公庫の美容創業者を対象にした調査では、約半数の人が「軌道に乗った期間は1〜3年」と回答しています。

もちろん開業資金は、サロンのスタイルや店舗の立地・規模・物件の種類などによっても異なります。上手く軌道に乗らない場合を想定し、運転資金を2~3年分は用意しておく必要があるでしょう。

最低売上の目安はスタッフ1名ごとに40〜60万円

最低売上の目安はスタッフ1名ごとに40〜60万円

脱毛サロンの月間における最低売上の目安は、スタッフ1名で月22日稼働した場合、40〜60万円とされます。平均的な施術メニューが1万円と仮定すると、1日の来客数が2名で月売上は44万円です。

しかし、1日に1人しか来客がないときの売上は22万円です。開業当初は順調でも、継続的な集客ができなければ来客数0の日もありえます。

最低売上の目安を下回るとサロンの継続はできません。そのため、最低でも1日2万円分の来客条件をクリアする必要があります。

脱毛サロン開業の成功率が低い理由

脱毛サロン開業の成功率が低い理由

現状多くの脱毛サロンが存在しているため、新規参入のサロンが成功を収めることは容易ではありません。技術やサービス内容で差別化を行うにしても、経営初心者には判断が難しい場合が多いからです。脱毛サロン開業の成功率が低い理由は、以下の6つとなります。

  1. 最初から経費をかけ過ぎている
  2. 経営者としての知識が不足している
  3. 同業との差別化ができていない
  4. 育成したスタッフが辞めてしまう
  5. 集客施策が間違っている
  6. 価格設定が間違っている

脱毛サロンを開業するにあたり、判断を誤りやすいポイントを詳しく解説します。

①最初から経費をかけ過ぎている

脱毛サロン開業の成功率が低い理由として、最初から経費をかけ過ぎていることが考えられます。開業時は期待や不安から、下記を例にして諸経費を無作為に使ってしまうからです。

  • 家賃が高いエリアで開業
  • 高級感を出すための内装
  • ハイスペック脱毛機の導入
  • やみくもな広告宣伝や販促
  • 過剰なスタッフの雇用

最低限必要な設備以外に費用をかけ過ぎると、かなり早い段階で運転資金が不足します。

②経営者としての知識が不足している

脱毛サロン開業では、経営者としての知識が不足していることも成功率が低い理由です。経営には脱毛や接客の知識だけでなく、マーケティングや経理などの知識も必要不可欠です。

ターゲット市場を理解し、顧客ニーズやトレンドを意識した適切なプロモーション戦略を立てなければ集客は見込めません。せっかくの売上も経理や会計の知識に乏しければ、利益確保が難しくなります。

③同業との差別化ができていない

③同業との差別化ができていない

同業サロンとの差別化ができていない脱毛サロンは、開業しても成功率が低くなる可能性があります。サービス内容が他店と類似している場合、特にそのサロンを選択する理由がないからです。

「技術や接客にこだわりがない」「オリジナルメニューがない」「他では体験できる特別なコースがない」サロンはありきたりです。顧客に選ばれる脱毛サロンにするには、独自のコンセプトをアピールするのが重要です。

④育成したスタッフが辞めてしまう

開業したての脱毛サロンが成功する確率が低い理由のひとつに、育成したスタッフがすぐに辞めてしまうことがあげられます。スタッフの育成に時間とお金を投資したにも関わらず、他社への転職や独立をするケースです。

サロンにとっては、技術の流出や育成費用の損失です。退職を防ぐには、スタッフの満足度を向上させる必要があります。しかしながら、開業後しばらくは安定しづらく、十分な待遇やキャリアアップの機会を提供できない状況もあるのです。

⑤集客施策が間違っている

集客施策が間違っている脱毛サロンは、開業しても成功率が低いです。施策が見当違いだと、期待通りに売上は上がりません。下記は主な例です。

  • ターゲット顧客が利用しない媒体を選んでしまう
  • ターゲット層に響かないメッセージを発信
  • 顧客からのフィードバックを無視して改善を行わない
  • ターゲット層を絞り込みすぎて潜在的な顧客を逃してしまう

ターゲット顧客へのアプローチ手法は重要です。変化するニーズにも対応しながら施策を行います。

⑥価格設定が間違っている

⑥価格設定が間違っている

誤った価格設定は、脱毛サロン開業が失敗する要因のひとつです。適切な価格設定ができていなければ経営は成り立ちません。

「競合を無視した高すぎる価格」「わかりにくく複雑な料金体系」は、客離れを誘発します。「利益率を無視した低価格」も、サロン経営を危うくする要因です。

市場調査や競合分析を行い、自社サービスの適正価格を把握します。価格は、顧客のニーズや予算に合わせて柔軟に見直しましょう。

⑦脱毛機選びが間違っている

脱毛機選びを誤ると、開業の成功率が低くなります。サロンの業務効率や、顧客満足度が下がると考えられるからです。

脱毛機が低速だと、施術に時間がかかるために回転率に影響します。また、効果が薄い、痛みが強いなどの脱毛機を選んでしまうと多くのクレームにも繋がるのです。

他にも使用頻度を想定しないで高級脱毛機を導入するのは、リスクが高すぎます。メンテナンスや修理費用などのトータルコストがわかりにくい点も、脱毛機選びを間違いやすい要素です。

脱毛サロン開業の成功率を高める方法7つ

脱毛サロンの開業は、初期の段階から「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を明確にする必要があります。以下は成功率を高める7つの方法です。

  1. 初期費用をできるだけ抑える
  2. 経営相談ができるメーカーを選ぶ
  3. コンセプトを明確にする
  4. まずワンオペで始める
  5. 効果的な集客方法を随時実施する
  6. ボリュームゾーンを意識した価格設定にする
  7. コストパフォーマンスが良い脱毛機を選ぶ

脱毛サロン経営者として押さえておくべきポイントを、順に詳しく見ていきましょう。

①初期費用をできるだけ抑える

脱毛サロンを開業する場所にもよりますが、初期費用はできるだけ抑えるのが肝心です。開業後の運転資金も必要であり、万が一事業が失敗した際のリスクを減らせます。下記はリスク回避の方策です。

  • 「フランチャイズで開業する」
  • 「自宅の一室で開業する」
  • 「脱毛機の分割払い・レンタルを活用する」
  • 「レンタルサロンを活用する」

上記のように、初期費用を抑える工夫はいくつもあります。初期段階では小規模に始め、顧客の反応を見ながら徐々に拡大する戦略が有効です。

②経営相談ができるメーカーを選ぶ

脱毛サロンの開業において「開業サポート」は、成功を支える重要な要素の一つです。自身の経験や知識だけでは気付かない点を指摘してもらえます。

脱毛業界に詳しいコンサルタントや税理士などは相談相手となりますが、サロン運営や集客方法についても詳しいメーカーがあるのです。そのようなメーカーを選ぶのが良いでしょう。

③コンセプトを明確にする

③コンセプトを明確にする

脱毛サロン開業の成功率を高めるには、サロンのコンセプトを明確にする必要があります。コンセプトは、サロンが提供する価値や目指す方向性を表現したものです。

例えば、「完全予約制のプライベートサロン」「全身脱毛専門」「メンズ専用」「痛みの少ない脱毛」などが、コンセプトに挙げられます。コンセプトはサロンスタッフ全員が共通の心得や目指すべき方向性・サービスの質を統一するための基準となります。

④まずワンオペで始める

脱毛サロン開業の成功率を高めるには、まずワンオペではじめる方法があります。売上が上がらなければ、スタッフの人件費が足かせとなり労働環境トラブルや不正行為などの雇用リスクも否めないからです。

ひとりで準備するのは大変ですが、収益がすべて自分の報酬になるメリットがあります。ワンオペ営業からはじめて様子を見るのも一つの方法です。

⑤効果的な集客方法を随時実施する

脱毛サロンで成功を収めるには、効果的な集客方法を随時実施する必要があります。多くの競合が存在するため、新規顧客だけでなくリピート客の興味を常に維持する必要があるでしょう。

顧客の興味やニーズは変わりやすく、新たなサービスやトレンドに敏感です。集客活動を継続できればサロンの知名度が上がり、より多くの潜在顧客にアプローチできます。知名度が上がれば、集客効果も向上するのです。

⑥ボリュームゾーンを意識した価格設定にする

⑥ボリュームゾーンを意識した価格設定にする

ボリュームゾーンとは、顧客の需要が最も高い価格帯を指します。価格帯をメインに設定することで、幅広い顧客層をターゲットにアプローチが可能です。

脱毛サロンへ通うユーザーは若年化しているものの、ミドル・シニアユーザーの価格帯にも注目すべきです。ボリュームゾーンを意識すれば、戦略的に売上を獲得するヒントを得ることが可能となります。

⑦コストパフォーマンスが良い脱毛機を選ぶ

脱毛サロン開業の成功率を高めるには、コストパフォーマンスが良い脱毛機を選ぶのが重要です。高性能かつランニングコストがかからない脱毛機は、長期的に利益率を高めます。

SHR・IPLといった脱毛方式や特性の違いを把握して、自社サロンに適したマシンを選びましよう。バストケアや、フェイシャルエステ機能などを搭載したハイブリッドタイプも人気があります。

また、業務用脱毛機を選ぶにしても購入する以外に、レンタル・リース契約できるメーカーもあるのです。視野に入れて検討しましょう。

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脱毛サロンを開業する際の注意点と、成功率を高める方法7つを解説しました。脱毛サロンの成功が難しい理由を理解できれば、開業の成功率を高めることができます。

開業に不安がある場合は、脱毛機メーカーに相談してみましょう。開業の手順から脱毛機の選定、集客の方法までを詳しく示してくれます。

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