脱毛サロンのLINE広告とは?公式LINEの始め方も解説
脱毛サロン

「LINE広告ってどんなもの?」
「脱毛サロンの集客に適しているの?」
このように思っていませんか。
LINE広告は、従来のWeb広告やSNS広告とは異なり、若年層から中年層まで幅広いユーザーにリーチできる手法です。
この記事では、そんなLINE広告の概要や脱毛サロンにおすすめな理由を解説します。あわせて、LINE広告の始め方や、そのほかの集客施策も紹介します。脱毛サロンの集客に困っている方はぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS脱毛サロンの集客におけるLINE広告とは?

LINE広告は、国内最大級のコミュニケーションアプリ「LINE」を活用した広告配信サービスです。脱毛サロンの集客において、従来のWeb広告やSNS広告とは異なる特性を持ち、特に若年層から中年層まで幅広いユーザーにリーチできます。
以下では、LINE広告の特徴や費用について紹介します。
なお、脱毛サロンの集客には、LINE広告のほかにも「MEO対策」がおすすめです。費用対効果が高く、特に集客にかけられる予算が限られている店舗におすすめなので、ぜひ以下からチェックしてみてください。
LINE広告の特徴
LINE広告の最大の特徴は、LINEアプリ内のさまざまな場所に広告を出稿できる点です。主な広告枠には、以下の3つがあります。
- トークリスト(友だちとのチャット一覧の間)
- LINE NEWS(LINEアプリ内のニュース配信プラットフォーム)
- LINE VOOM(LINEアプリ内で利用できる動画プラットフォーム)
これらの広告枠に出稿することで、よりユーザーが広告に接触する確率が高まり、幅広い層にリーチが可能です。
また、LINE広告のフォーマットには、横長の画像または動画とテキストを組み合わせた「Card」や、正方形の画像または動画を使用した「Square」、縦型の動画専用の「Vertical」などがあります。
例えば、脱毛サロンのビフォーアフターや施術の様子などを「Vertical」を使って視覚的にアピールすることが可能です。このように、LINE広告は上手に活用すれば高い視認性を確保でき、ユーザーの目に触れる機会が多くなるという特徴があります。
LINE広告の費用
LINE広告の費用は、主に運用型広告として「クリック課金(CPC:Cost Per Click)」または「インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)」の2種類から選択できます。
CPCは、ユーザーが広告をクリックすると課金が発生する課金方式です。一方で、CPMは、ユーザーのスマホ画面で広告が表示されると料金が発生する課金方式です。
そのため、脱毛サロンの場合、具体的な行動(サロン予約やカウンセリング申し込みなど)につなげたいならCPC、認知拡大を目的とするならCPMが適しています。このことで、費用対効果を最適化できます。
なお、CPCの最低設定価格は手動入札で24円、自動入札で36円です。CPMは1,000インプレッション(表示)あたり200円となっています。具体的な入札価格については、以下をご覧ください。
参考:入札方法と入札価格について|LINEヤフー for business
LINE広告が脱毛サロン集客に効果的な理由

脱毛サロン業界は競争が激しく、効果的な集客方法を見つけることが経営成功の鍵です。その中でLINE広告は、他の広告媒体と比較しても特に脱毛サロンの集客に相性が良いと言われています。主な理由は、以下のとおりです。
- LINEのユーザー層が脱毛サロンのターゲット層と合致している
- 広告の視認性が高く接触頻度も多い
- 地域ターゲティングの精度が高い
それぞれ解説します。
LINEのユーザー層が脱毛サロンのターゲット層と合致している
LINE広告が脱毛サロン集客に効果的な最大の理由は、ユーザー層との高い親和性です。LINEは、2024年9月末時点で月間ユーザー数9,700万人と多くのユーザー数を抱えています。
加えて、10代から40代の女性の利用率が高く、多くの脱毛サロンがターゲットとしている層と重なっています。特に20代〜30代の女性は、脱毛サービスに対する関心が高く、実際の購買行動につながりやすい層です。
さらに、近年では男性向け脱毛サービスも拡大しており、男性ユーザーへのアプローチもLINE広告なら効率的に行えます。このように、LINEは性別を問わず幅広い年齢層に浸透しているため、脱毛サロンのプロモーションに適しています。
広告の視認性が高く接触頻度も多い
LINE広告は、ユーザーが日常的に何度も開くアプリ内に表示されるため、他の広告メディアと比較して接触頻度が高いのが特徴です。平均的なLINEユーザーは、1日に複数回アプリを起動し、トークや各種機能を利用しています。
特にトークリスト広告は、ユーザーが最も頻繁に見るチャット一覧画面に表示されるため、高いインプレッション数が期待できます。
脱毛サロンのような比較検討期間が長いサービスでは、ユーザーの意思決定までに複数回の広告接触が必要です。その点、LINE広告は「何度も目にする」という特性からブランド認知を高め、徐々に興味関心を育てていくアプローチに適しています。
例えば、初回無料カウンセリングやお試し脱毛などの敷居の低いオファーを繰り返し訴求することで、最終的な申し込みへとつなげることが期待できます。
地域ターゲティングの精度が高い
実店舗を持つ脱毛サロンにとって、広告の地域ターゲティング精度は重要な要素です。その点、LINE広告はユーザーの居住エリアや現在地に基づいた高精度な地域ターゲティングが可能である点も、大きなメリットです。
例えば、サロンと同じ地域に住む20代女性だけをターゲットにして広告を配信できます。これにより、実際に来店可能な見込み客だけに広告費を集中投下できるため、費用対効果の大幅な向上が期待できます。
郊外や地方の脱毛サロンでは、この地域ターゲティング機能が特に有効です。
LINE広告の始め方

ここからは、LINE広告の始め方について解説します。LINE広告を始めるためのステップは、以下のとおりです。
- LINEビジネスIDの発行
- 広告アカウントの作成
- クレジットカードの登録
- LINE Tagの設置
- 広告の配信設定
LINE広告を始めるためには、まず「LINEビジネスID」の取得が必要です。LINE広告のオンライン申し込みページにアクセスして、流れに沿ってメールアドレス・名前・パスワードを入力しましょう。
LINEビジネスIDを発行できたら、ログインをしてLINE広告の管理画面「広告マネージャー」に遷移してください。広告マネージャー上で「広告アカウント」タブから「新しい広告アカウントを作成」をクリックすると、広告アカウントを作成できます。
「広告アカウント」は、LINE広告の広告配信を管理するアカウントです。商材のカテゴリごとに、請求先情報・広告主情報・商材情報・基本情報を登録することで作成できます。より詳細なアカウント開設から出稿までの流れは、以下を参考にしてください。
参考:LINE広告の始め方5ステップ アカウント開設から出稿までの流れ|LINEヤフー for business
脱毛サロンの集客にLINEを使うなら公式アカウントも必須

LINE広告による集客効果を最大化するためには、LINE公式アカウントの併用が不可欠です。LINE広告は新規顧客の獲得に効果的である一方、LINE公式アカウントはその後の顧客との関係構築や継続的な来店促進に役立ちます。
LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINE上で顧客に直接情報を発信できるビジネス用のサービスです。個人アカウントとは異なり、以下のような特徴があります。
- ターゲットを絞ったメッセージ配信が可能
- 画像や動画からアクションを促す多様な表現・形式に対応
- メッセージ配信の効果が可視化される(配信数・開封数・クリック数ほか)
脱毛サロンが公式アカウントを持つことで、広告から獲得した見込み客とのコミュニケーションを継続し、実際の契約につなげる流れを作ることができます。
具体的な活用法としては、LINE広告に「LINE公式アカウント友だち追加」ボタンを設置し、広告を見たユーザーをスムーズに公式アカウントへ誘導することが効果的です。
友だち追加の特典として「初回カウンセリング無料」や「友だち限定割引クーポン」などを提供することで、友だち登録のハードルを下げることができます。
以降でLINE公式アカウントを活用する具体的なメリットを見ていきましょう。
LINE公式アカウントをサロン集客に活用するメリット

LINE公式アカウントをサロン集客に活用するメリットは、以下のとおりです。
- 利用者の母数が多い
- 問い合わせや予約を24時間受けられる
- 一対一のコミュニケーションで身近な存在に感じてもらいやすい
- 一度に複数のユーザーにメッセージが送信できる
それぞれ解説します。
利用者の母数が多い
LINE公式アカウントの最大の強みは、国内でのLINEアプリの圧倒的な普及率です。前述のとおり、日本国内のLINEユーザー数はおよそ9,700万人と言われており、これは日本の人口の約75%に相当します。
特に10代から40代までの幅広い年齢層で高い利用率を誇っており、脱毛サロンのメインターゲットである20代〜40代の多くの女性がLINEを日常的に使用しています。
また、LINE公式アカウントの友だち追加のハードルは、他のSNSと比較しても低いことも特徴のひとつです。日常的に使用しているアプリに友だち追加するだけなので、新たにアプリをダウンロードしたり、アカウント登録したりする必要がありません。
サロンの来店客に対して、その場で友だち追加を促すことも容易でしょう。
問い合わせや予約を24時間受けられる
LINE公式アカウントを活用することで、営業時間外でも顧客からの問い合わせや予約を受け付けることが可能です。
具体的には、自動応答機能(リッチメニューやクイックリプライ)を活用することで、「よくある質問」「料金案内」「予約フォーム」などの主要な情報にいつでもアクセスできる環境を整えられます。
例えば、脱毛の料金プランや施術に関する不安、予約変更の方法などの質問に対して、24時間即座に回答を提供することが可能です。
さらに、LINE公式アカウントと予約システムを連携させることで、LINEからの直接予約も可能になります。これにより、「予約したいと思ったその瞬間」に顧客のアクションを促すことができ、予約率の向上につながります。
一対一のコミュニケーションで身近な存在に感じてもらいやすい

LINE公式アカウントの大きな特徴の一つは、ユーザーと一対一のコミュニケーションが可能な点です。これにより、メールマガジンやSNS投稿とは異なり、より親密で直接的なやり取りが可能です。
例えば、前回の施術内容を踏まえたフォローメッセージや季節に合わせたスキンケアアドバイスなど、顧客一人ひとりの状況に合わせたコミュニケーションを取ることができます。
「前回ご来店いただいた○○さん、お肌の調子はいかがですか?」といった個別のメッセージは、顧客に特別感を与え、サロンへの信頼感を高めます。
また、LINE上でのやり取りは電話よりも気軽で、メールよりも即時性があるというバランスの良さも特徴のひとつです。顧客が「電話するほどでもない」と思うような小さな疑問や不安も、LINEなら気軽に質問できるため、潜在的な不満や疑問の解消につながります。
一度に複数のユーザーにメッセージが送信できる
LINE公式アカウントは、一度のアクションで友だち登録しているすべてのユーザー、または特定のユーザーにメッセージを一斉配信できる機能を備えています。これにより、効率的な情報発信と販促活動が可能です。
例えば、季節限定キャンペーンの案内や新メニューの告知などのすべての顧客に伝えたい情報を一度の操作で配信できるため、時間と労力の大幅な節約になります。
従来の方法では、一人ひとりに電話をかけたり、ダイレクトメールを送付したりする必要がありましたが、LINE公式アカウントならボタン一つで完了します。
また、セグメント配信機能を活用すれば、メッセージの内容を受信者の属性や行動履歴に合わせてカスタマイズが可能です。
例えば「3ヶ月以上来店がない顧客」に対しては復活キャンペーンの案内を、「学割利用者」に対しては長期休暇中の集中ケアプランを行うなど、ターゲットを絞って効果的にアプローチできます。
LINE公式アカウントをサロン集客に活用するデメリット

LINE公式アカウントは多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点やデメリットもあります。
- 顕在層でないと登録してもらいにくい
- 対応に手間がかかる
- 拡散性が低い
LINE公式アカウントを効果的に活用するためには、上記のポイントも押さえておきましょう。ひとつずつ解説します。
顕在層でないと登録してもらいにくい
LINE公式アカウントの課題の一つは、脱毛に興味がある「顕在層」でないとアカウントを登録してもらいにくい点です。すでにサロンに来店した顧客、具体的に脱毛を検討している人には効果的ですが、脱毛に興味を持っていない顧客の獲得には不向きな特性があります。
一般的に、ユーザーが公式アカウントを友だち追加する動機は「特典や割引を得たい」「便利なサービスを利用したい」「必要な情報を得たい」などが中心です。そのため、脱毛に興味がない層にとっては、友だち追加するメリットを感じにくいのが実情です。
対応に手間がかかる
LINE公式アカウントを効果的に運用するためには、継続的な管理と顧客対応が必要となります。特に個別の質問や予約に関する問い合わせには、タイムリーかつ適切に返信することが求められるため、人的リソースの確保が課題です。
多くの脱毛サロンでは、スタッフが施術やカウンセリングなどの業務で忙しく、リアルタイムでのLINE対応が難しいケースもあります。返信が遅れると顧客満足度が低下する恐れがあるため、運用体制の整備が重要です。
拡散性が低い
LINE公式アカウントは一対一のコミュニケーションに優れる一方で、情報の拡散性という点では他のSNSに劣ります。InstagramやXなどのSNSでは、投稿がシェアやリツイートによって拡散し、新規顧客の獲得につながる可能性があります。
一方で、LINEは基本的にアカウントと友だち登録したユーザーにしか情報が届きません。
そのため、LINE公式アカウントだけでは新規顧客の開拓に限界があり、認知拡大のフェーズでは他のマーケティング施策と組み合わせる必要があります。
脱毛サロンの集客ならMEO対策もおすすめ

ここまでLINE広告や公式アカウントについて解説してきましたが、これらと並んで脱毛サロンの集客に効果的なのがMEO対策です。
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップやマップアプリでの検索結果上位表示を目指す施策で、実店舗型ビジネスと相性の良いマーケティング手法です。
脱毛サロンを探す多くの消費者は、「〇〇市 脱毛サロン」「〇〇駅 脱毛」といった地域名を含むキーワードで検索します。このとき、検索結果の上部にはGoogleマップの検索結果が表示されるため、表示されるかどうかが集客に大きく影響します。
MEO対策を適切に実施すれば、検索結果で上位に表示することができ、地域のターゲットユーザーに効率的にアプローチすることが可能です。そのため、LINE広告や公式アカウントの運用が、リソース面で不安な方はMEO対策を検討してみてください。
MEO対策のメリットやデメリット、対策方法については、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:MEOとは?7つの対策法やメリット・デメリットをわかりやすく解説
MEO対策ならまずは「まるごとサポートMEO」で1ヶ月無料お試し

改めて、MEO対策は購買意欲の高いユーザーへの訴求が可能で、Googleマップで上位表示させることで集客拡大・認知拡大が期待できます。とはいえ、知識がない状態でMEO対策を行うと逆効果になったり、リソースを無駄にしてしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが「まるごとサポートMEO」です。「まるごとサポートMEO」は、新規顧客を自己集客できるようになるMEO対策代⾏・支援サービスで、MEO対策の工数のかかる部分を大幅カットし丸投げでの運用が可能です。
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