自宅サロンは6畳でも開業できる!必要なスペースやレイアウトを解説
脱毛サロン

「6畳の広さでも自宅サロンの開業は可能?」
「狭いスペースでも成功させるためのポイントは?」
このように思っていませんか。
結論として、自宅サロンは6畳でも開業が可能です。ポイントを押さえたうえで運営すれば、安定した売上も実現できます。
この記事では、6畳のスペースで自宅サロンを開業する際のポイントを解説します。あわせて、自宅サロンに必要なスペースや成功させるためのステップも紹介します。開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS自宅サロンは6畳あれば開業できる

結論として、6畳という限られたスペースでも、自宅サロンの開業は十分可能です。成功している個人サロンオーナーのなかには、はじめは6畳程度の空間からスタートした方も少なくありません。
重要なのは、限られた空間を効率的に活用し、顧客にとって居心地の良い環境を作ることです。6畳あれば、サロン経営に必要な最低限の設備を配置できます。また、脱毛サロンやエステ、ネイルサロンなど、さまざまな業態に対応可能な広さでもあります。
そしてなにより、開業時の初期投資も抑えられるため、リスクを最小限に抑えながらサロン経営をスタートできる理想的な広さと言えるでしょう。
6畳の自宅サロンに必要なスペース

6畳の自宅サロンを運営するうえでは、以下のスペースがあると顧客満足度の向上が見込めます。
- 施術スペース
- 待合室
- 準備室
- お手洗い
それぞれのスペースのポイントについて解説します。
施術スペース
施術スペースは、自宅サロンの核となる部分で、6畳の約半分となる3畳程度を確保することが理想的です。施術ベッドを設置する際、ベッド周りに施術者が移動できる最低60cm程度の通路を確保しましょう。
また、施術スペースでは顧客がリラックスできる環境作りが重要で、暖かみのある照明やプライバシーを守るためのパーテーションの設置も検討しましょう。
加えて、施術に必要な機器や道具を手の届く範囲に配置できるよう、効率的なレイアウトを心がけることで、限られたスペースでも質の高いサービスを提供できます。
待合室
6畳の自宅サロンでは、専用の待合室を設けることは難しいため、玄関近くやリビングの一角を活用することが一般的です。1畳程度のスペースに、1〜2人掛けのソファやチェアを配置し、顧客が到着時にくつろげる空間を作りましょう。
雑誌やパンフレット、お茶やお水を提供できる小さなサイドテーブルがあると、より快適な待合環境を演出できます。また、待合スペースは顧客が最初に目にする場所でもあるため、清潔感とサロンのコンセプトに合った雰囲気作りが重要です。
準備室

準備室は、施術に必要な備品の保管やタオルの管理として活用するスペースです。6畳の自宅サロンでは、0.5〜1畳程度の収納スペースを確保できれば理想的です。
具体的には、壁面を活用した収納棚やキャスター付きのワゴンを使用することで、狭いスペースでも効率的に道具を管理できます。
また、顧客の貴重品を保管できるロッカーや、着替えの際のプライバシーを確保できるスペースとしても機能させることで、多目的に活用できます。整理整頓された準備室は、施術の品質向上にも直結するため、可能な限り設けましょう。
お手洗い
自宅サロンでは、顧客専用のお手洗いを用意することが理想的ですが、既存の家庭用トイレを活用する場合も多くあります。重要なのは、常に清潔で快適な状態を維持することです。
顧客が利用しやすいよう、トイレットペーパーやハンドタオル、石鹸の補充を怠らず、芳香剤や小さな花などで居心地の良い空間を演出しましょう。また、清掃もこまめに行い、商業サロンとしての品質を保つことが大切です。
6畳の自宅サロンの内装・インテリアを決める際のポイント

6畳の自宅サロンの内装・インテリアを決める際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- まずはサロンのコンセプトを決める
- 必要な家具・設備を洗い出す
- コンセプトに沿った内装・家具を選ぶ
それぞれのポイントについて解説します。
まずはサロンのコンセプトを決める
自宅サロンの内装を決める前に、まずは明確なコンセプトの設定が不可欠です。「癒し系リラクゼーション」「都会的でスタイリッシュ」「ナチュラル・オーガニック」など、ターゲットとする顧客層や提供するサービスに合わせたコンセプトを決定しましょう。
コンセプトが決まることで、色彩や照明、香りなどの要素に一貫性を持たせることができます。例えば、リラクゼーション系であれば、落ち着いた色合いを基調とした壁紙や間接照明、ナチュラル系であれば木目調の家具と観葉植物を取り入れるのがおすすめです。
必要な家具・設備を洗い出す
6畳という限られたスペースでは、本当に必要な家具・設備のみを厳選することが重要です。そのため、家具や設備を揃える際は、まずは提供するサービスに応じた必須アイテムをリストアップしましょう。
脱毛サロンなら、主に以下のアイテムが必要です。
- 業務用脱毛機
- 施術ベッド
- 脱毛ジェル
- シェーバー
- クリーンシステム
- タオル
脱毛サロンの開業に必要なものの詳細は、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンの開業に必要なものをすべて紹介!開業の流れも徹底解説
コンセプトに沿った内装・家具を選ぶ
設定したコンセプトに基づいて、統一感のある内装・家具選びを行いましょう。家具は機能性とデザイン性を両立させ、折りたたみ式や収納機能付きなど、スペース効率を考慮したアイテムを選択するのがポイントです。
照明は、調光機能付きのものを選ぶことで、施術内容や顧客の好みに応じて調整できます。また、香りや音響設備も重要な要素で、アロマディフューザーやBluetoothスピーカーなど、コンセプトに合った演出ができる設備を整えましょう。
なお、投資する際は長期的に使用できる品質の良いものを選び、サロンの品格を保つことが大切です。
自宅サロンのレイアウト・雰囲気作りのポイント

自宅サロンのレイアウト・雰囲気作りのポイントを、以下のスペースごとに解説します。
- 家の入り口から玄関までの動線
- 玄関
- お手洗い
- サロンの室内
細部までこだわることで、顧客の満足度を最大限に高められます。それぞれみていきましょう。
家の入り口から玄関までの動線
顧客が最初に通る家の入り口から玄関までの動線は、サロンの第一印象を決定する重要な要素です。表札やサインボードで、自宅サロンであることを分かりやすく表示し、迷わずに到着できるよう配慮しましょう。
アプローチには季節の花や植物を配置し、温かみのある雰囲気を演出することで、顧客の緊張を和らげることができます。道路から玄関までの道のりは、常に清掃を心がけ、夜間の営業がある場合は適切な照明を設置して安全性を確保しましょう。
玄関
玄関は自宅サロンの顔となる場所で、清潔感とおもてなしの心を表現する重要なスペースです。顧客用のスリッパを用意し、除菌スプレーやウェットティッシュを設置することで、衛生面への配慮をアピールできます。
また、季節に応じた装飾や香りで、温かく迎える雰囲気を作りましょう。靴箱は整理整頓を心がけ、顧客の靴を丁寧に収納できるスペースを確保します。さらに、傘立てやコート掛けなど、天候に応じた配慮も忘れずに行いましょう。
玄関マットは定期的に洗濯し、常に清潔な状態を保つことが大切です。
お手洗い

お手洗いは常に清潔を保ち、トイレットペーパーやハンドソープ、ペーパータオルを充分に補充しておきましょう。芳香剤や小さな花を飾ることで、単なる機能的な空間から、サロンの一部としての雰囲気を演出できます。
また、手拭き用のタオルは、使い捨てのペーパータオルを使用することで衛生面を徹底し、安心感を提供できます。換気にも注意を払い、常に爽やかな環境を維持することもポイントです。
サロンの室内
6畳のサロン室内では、機能性と快適性を両立させたレイアウトが求められます。施術ベッドや椅子の配置は、顧客のプライバシーを確保しながら、施術者が効率的に動けるよう工夫しましょう。
室温管理も重要で、エアコンやヒーターの風が直接顧客に当たらないように配慮することも重要です。また、アロマディフューザーを使用する場合は、顧客の好みやアレルギーを事前に確認することが大切です。
狭い6畳の間取りでも自宅サロン経営を成功させるコツ

狭い6畳の間取りでも、以下のコツを押さえれば、自宅サロン経営の成功に近づきます。
- まずは少ない営業日から始める
- 内装工事は壁紙のみで始める
- 低予算でも導入できる美容機器から始める
それぞれ解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
まずは少ない営業日から始める
6畳の自宅サロンでは、いきなりフルタイム営業を目指すのではなく、週2〜3日程度の少ない営業日からスタートするのがおすすめです。それにより、家事や育児との両立がしやすくなり、無理のない範囲で経営を継続できます。
また、顧客の予約状況や自身の体力を見極めながら、徐々に営業日を増やすことで、安定したサービス品質を維持できます。少ない営業日であっても、その分一人ひとりの顧客に丁寧なサービスを提供でき、口コミによる新規顧客獲得が期待できるでしょう。
加えて、初期投資も抑えられるため、経営リスクを最小限に抑えながら、確実に顧客基盤を築いていくことが可能です。軌道に乗ってきたら、営業日の拡大を検討しましょう。
内装工事は壁紙のみで始める
自宅サロンの開業では、大掛かりな内装工事は避け、壁紙の張り替えのみで始めることをおすすめします。壁紙を変えるだけでも、部屋の印象は大きく変わり、サロンらしい雰囲気を演出できます。
予算も10万円以下で済むことが多く、初期投資を大幅に抑えることが可能です。DIYで行えば、さらにコストを削減できます。また、白やベージュなどの明るい色の壁紙を選ぶことで、6畳という狭い空間も広く見せる効果があります。
将来的に事業が拡大し、より本格的な内装を検討する際にも、壁紙なら比較的簡単に変更できるため、段階的なグレードアップが可能です。
低予算でも導入できる美容機器から始める
自宅サロン開業時は、高額な美容機器への投資は避け、低予算で導入できる機器から始めることが重要です。中古品やリース機器の活用も検討し、初期費用を抑えながら必要な設備を揃えましょう。
なお、機器選びでは、メンテナンスの容易さや故障時のサポート体制も重要な判断材料です。顧客からの収益が安定してきたら、より高性能な機器への投資を検討し、サービスの幅を広げていきましょう。
低予算でスタートすることで、失敗リスクを最小限に抑え、着実に事業を成長させることができます。
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この記事では、6畳のスペースで自宅サロンを開業する際のポイント、成功させるためのステップを紹介してきました。自宅サロンは6畳でも開業が可能ですが、限られたスペースを有効に活用することが成功への近道です。
自宅サロンの開業を検討している方は、紹介した内容を参考に、準備を進めてみてください。
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