エステサロンの儲かるメニューの作り方!流れやポイントも解説
脱毛サロン

「エステサロンのメニューはどうやって作るべき?」
「儲かるメニューを作る方法は?」
このように思っていませんか。
安定した経営基盤を作るためには、メニューも重要な要素のひとつです。
この記事では、エステサロン用の儲かるメニューの作り方を解説します。あわせて、エステサロンのメニューに記載すべき項目や注意点も紹介します。エステサロンの開業を検討している方や、売上の伸び悩みに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS【前提】エステサロンはメニューが売上を左右する

エステサロンの成功において、メニュー設計は最も重要な要素のひとつです。サロンに最適化されたメニューは、顧客満足度を高めながら収益性を最大化できる一方で、利益だけを求めた不適切なメニューは経営を圧迫する原因となります。
実際、繁盛しているエステサロンの多くは、顧客ニーズと収益性のバランスを考慮したメニュー構成を採用しています。メニューは単なる価格表ではなく、サロンの価値提案を具現化したマーケティングツールです。
そのため、施術内容や価格設定、提供方法すべてが戦略的に設計される必要があります。
エステサロンのメニューに記載すべき項目

エステサロンのメニューには、以下の項目を記載しましょう。
- メニュー名
- 施術内容
- 料金
- 施術時間
それぞれの内容やポイントについて解説します。
メニュー名
メニュー名は顧客の第一印象を決める重要な要素です。単に技術名を並べるのではなく、顧客が得られる効果や体験を想像できる名称にすることが重要です。
また、メニュー名が長く複雑だと、顧客の利用意欲は減ってしまいます。なるべくシンプルでメニュー名だけで施術の特徴と価値が伝わるよう工夫しましょう。
施術内容
施術内容の説明は、顧客が安心して施術を受けられるよう具体的かつ分かりやすく記載しましょう。具体的には、施術の流れや期待できる効果を明確に示すことで、顧客の不安を解消できます。
また、専門用語は避け、一般の方でも理解できる表現を心がけましょう。施術後のアフターケアについても記載することで、サービスの充実度をアピールできます。
料金

料金設定は、透明性と戦略性の両方を兼ね備える必要があります。基本料金だけでなく、オプション料金やコース料金も明確に表示し、顧客が予算を立てやすいようにしましょう。
また、単発料金とコース料金を併記することで、継続利用のメリットを視覚的に示すことが可能です。さらに、初回限定価格や学割、シニア割引などの特別価格も併記すれば、新規顧客の獲得につなげられます。
なお、料金表示は税込み価格で統一し、追加費用が発生する場合は事前に明記することが信頼関係構築には不可欠です。
施術時間
施術時間の明記は、顧客のスケジュール管理において重要です。例えば「施術60分(カウンセリング別途15分)」といったように具体的に記載することで、顧客は来店からの滞在時間を正確に把握できます。
また、施術時間が長いメニューには、その理由と得られる効果を併記することで付加価値を訴求できます。時間表記の正確性は顧客満足度に直結するため、慎重に設定しましょう。
エステサロンの儲かるメニューを作る際のポイント

エステサロンの儲かるメニューを作る際のポイントは、以下のとおりです。
- ターゲットに絞ったメニューにする
- 低価格を意識し過ぎない
- 競合との差別化を図る
- 市場のトレンドを取り入れる
- 顧客の要望を取り入れる
それぞれのポイントを解説するので、顧客満足度の高いメニューを作るためにも押さえておきましょう。
ターゲットに絞ったメニューにする
成功するエステサロンは、明確なターゲット設定に基づいてメニューを構成しています。メニューを作る際は、年齢層や職業、ライフスタイルなどを詳細に分析し、ターゲットが求めている施術内容を提供することが重要です。
例えば、働く女性をターゲットにする場合は、短時間で効果を実感できるメニューや夜遅くまで営業するサービスが効果的です。一方、時間に余裕のある主婦層をターゲットにする場合は、リラクゼーション効果の高い長時間のメニューが喜ばれます。
ターゲットを絞ることで、マーケティング効率も向上し、口コミによる集客効果も期待できます。万人受けを狙うよりも、特定層に深く刺さるメニュー作りを心がけましょう。
低価格を意識し過ぎない
価格競争に巻き込まれてしまうと、長期的な経営基盤の安定性を損なう危険性があります。なぜなら、低価格の料金設定は一時的な集客効果があるものの、利益率の低下により経営を圧迫し、結果的にサービス品質の低下を招く可能性があるからです。
重要なのは、価格に見合った価値を提供することです。最新機器の導入やスタッフの技術向上など、付加価値を高める投資を行い、見合った適正価格を設定することが持続可能な経営につながります。
顧客は必ずしも最安値を求めているわけではなく、満足度の高いサービスには適正な対価を支払う意識を持っています。価値提案を明確にし、それに基づいた価格設定を行いましょう。
競合との差別化を図る

地域内の競合サロンとの差別化は、顧客獲得と定着において重要な要素のひとつです。まずは競合分析を徹底的に行い、他店では提供していない独自のサービスや技術を見つけることが重要です。
例えば、特定の肌悩みに特化した専門メニューや他店にはない最新機器の導入、独自の施術手技の開発などが効果的です。また、サービス面での差別化も重要で、個室完備や完全予約制、アフターフォローの充実などによって顧客体験を向上させることができます。
さらに、スタッフの専門性や資格取得状況も差別化要因となります。他店が真似できないような独自性を構築することで、価格競争から脱却し、ブランド価値を高めることが可能です。
市場のトレンドを取り入れる
美容業界は常に新しいトレンドが生まれる業界であり、時代のニーズに合わせたメニュー展開が成功のカギを握ります。SNSや美容雑誌、業界誌などから最新トレンドを収集し、自店で提供可能なものを検討しましょう。
ただし、トレンドを追うだけでなく、自店のコンセプトやターゲット層との整合性も重要です。また、新しいメニューを導入する際は、スタッフの技術習得や機器導入のコストも考慮し、収益性を確保できる価格設定を心がけましょう。
顧客の要望を取り入れる
既存顧客からの要望やフィードバックは、メニュー改善の貴重な情報源です。定期的なアンケート実施やカウンセリング時の聞き取りを通じて、顧客が求めているサービスや改善点を把握しましょう。
例えば「もう少し短時間のメニューがほしい」「特定の部位を集中的にケアしたい」といった声があれば、要望に応えるメニューを開発することで顧客満足度を向上させられます。
また、顧客の年齢層や肌質の変化に合わせてメニューを進化させることも重要です。ただし、すべての要望に応える必要はなく、経営方針やターゲット戦略と合致するものを選別して取り入れましょう。
エステサロンの儲かるメニューを作る3ステップ

エステサロンのメニューを作る際は、以下の3ステップに取り組みましょう。
- 1ヶ月の顧客数の目安を決める
- 一人当たりの原価・経費を計算する
- メニューの客単価を計算する
ひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。
①1ヶ月の顧客数の目安を決める
収益性の高いメニュー作りの第一歩は、現実的な顧客数の目標の設定です。立地条件や店舗規模、スタッフ数、営業時間などを考慮し、1ヶ月あたりの施術可能な顧客数を算出しましょう。
例えば、1日8時間営業で月20日稼働の場合、1つの施術ルームで月に何人対応できるかを具体的に計算します。また、季節変動や平日・休日の差も反映させた現実的な数値設定が重要です。
過大な目標設定は価格設定を歪め、過小な目標は収益機会の損失につながります。開業からの実績データがある場合は、それを基準に段階的な成長目標を設定しましょう。
②一人当たりの原価・経費を計算する
正確な収益性を把握するためには、顧客一人あたりの詳細な原価計算が不可欠です。具体的には、使用する消耗品の費用や機器の減価償却費、家賃や光熱費、人件費などを顧客数で割った一人当たりの負担額を計算します。
特に人件費は、施術時間に応じて正確に配分することが重要です。また、顧客獲得コストも忘れてはいけません。広告費や紹介報酬などを新規顧客数で割った金額も考慮に入れます。
これらの計算により、損益分岐点となる最低価格が明確になり、適正な利益率を確保できる価格設定の基準が得られます。
③メニューの客単価を計算する
前のステップで算出した原価・経費に適正な利益率を加算して、メニューの販売価格を決定しましょう。単発メニューだけでなく、コースメニューや関連商品の販売も含めた総客単価を設定することで、収益性を最大化できます。
例えば、基本施術に加えてオプションメニューや化粧品販売を組み合わせれば、客単価の向上を図れます。また、リピート率を考慮した長期的な顧客生涯価値(LTV)も計算に含めることで、新規顧客獲得への投資判断も可能です。
エステサロンの儲かるメニューを決める際の注意点・失敗例
エステサロンの儲かるメニューを決める際の注意点・失敗例は、以下のとおりです。
- 料金をただ相場に合わせているだけ
- 顧客の利用しやすい料金を優先している
それぞれについて解説します。
料金をただ相場に合わせているだけ
市場相場を参考にすることは重要ですが、市場相場に依存した価格設定は大きなリスクを伴います。相場価格は平均値であり、サロンの立地や設備、技術力、サービス品質などの差異を反映していません。
相場に合わせるだけの価格設定では、独自の価値提案ができず、価格競争に巻き込まれてしまいます。また、自店の実際のコスト構造を無視した価格設定により、見かけ上は集客できても利益が出ない状況に陥る可能性も高いです。
重要なのは、自店の強みと顧客に提供できる価値を明確にし、それに見合った適正価格を設定することです。競合分析は参考程度に留め、自店の価値を正当に評価した価格設定を行いましょう。
顧客の利用しやすい料金を優先している
顧客目線での価格設定は重要ですが、優先しすぎると経営の持続可能性を損なう危険があります。「お客様に喜んでもらいたい」という思いから低価格設定にしがちですが、適正な利益を確保できなければ、安定した経営基盤の構築が困難になります。
結果的に顧客満足度の低下を招き、長期的には顧客離れにつながる可能性があります。顧客の予算に配慮しつつも、提供価値に見合った適正価格を堅持することが、双方にとって最良の結果だと認識しておきましょう。
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この記事では、エステサロン用の儲かるメニューの作り方や、メニューに記載すべき項目、注意点を紹介してきました。エステサロンの開業を検討している方は、紹介した内容を参考に、準備を進めてみてください。
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