脱毛前に薬を飲んでも大丈夫?服用NGな薬と理由、危険性を解説
脱毛
「脱毛前に薬を飲んでも大丈夫?」
「常備薬がある場合はどうしたらいいの?」
このように悩んでいませんか。
近年の脱毛ブームから、脱毛に興味があるものの薬の服用はNGと聞いて不安に感じている方は多いでしょう。
この記事では、脱毛前に服用がNGな薬の種類や、薬を飲んではいけない理由を紹介します。あわせて、薬を飲んでも大丈夫なタイミングや、常備薬がある場合の対処法も解説します。脱毛サロンの利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
この記事の監修者
広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS脱毛前に薬を飲んではいけない理由
脱毛前に薬を飲んではいけない理由は、以下の3つです。
- 光過敏症になる恐れがあるため
- 体調が悪化する恐れがあるため
- 脱毛時に痛みを感じやすくなる可能性があるため
具体的にどのような症状があらわれるのか詳しく解説するので、常備薬がある方や薬を飲まないといけない状態の方は、しっかりと把握しておきましょう。事前に薬の服用の危険性を把握しておけば、服用後の体調の悪化などを防げます。
光過敏症になる恐れがあるため
脱毛前に薬を飲んではいけない理由のひとつに「光過敏症になる恐れがある」ことが挙げられます。光過敏症とは、薬やアレルギーが原因で、肌が光に敏感な状態になる症状のことです。医薬品のなかには、光に対する皮膚の感受性を高める副作用を持つものがあります。
このような薬を服用した状態で脱毛の施術を受けると、肌が光に過敏に反応し、炎症やかゆみなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
特に、医療脱毛や美容脱毛は強い光を照射するため、光過敏症のリスクは高いと言えるでしょう。そのため、施術前の薬の服用はNGと言われています。
体調が悪化する恐れがあるため
風邪などの体調不良がある場合、そのことが原因で、肌が敏感になっている可能性があります。さらに薬を服用すると、前述したような光過敏症の症状を引き起こす確率も高まります。
このように、体調不良の状態での脱毛は肌トラブルの原因になりかねないため、服用後の脱毛は禁止としているサロンが多いのです。
脱毛時に痛みを感じやすくなる可能性があるため
一部の薬には、皮膚の感受性を高める作用があり、これらを服用していると施術時の痛みをより強く感じる可能性があります。
薬の種類によっては、一時的に痛みは抑えられても、薬の効果が切れた後に予想以上の痛みを感じることもあるでしょう。
また、皮膚が敏感になることで通常では問題ない強度でも火傷のような痛みを感じる場合もあるため、基本的に服用後の脱毛は避けるべきです。
脱毛前に飲んではいけない薬
脱毛前に飲んではいけない薬は、以下のとおりです。
- 光過敏症の副作用がある薬
- 肌トラブルにつながる薬
- 風邪・花粉症などの市販薬
- 漢方・サプリメント
上記に現在服用している薬またはこれから服用予定の薬がある場合は、注意が必要です。それぞれの薬を服用することの危険性を紹介します。
光過敏症の副作用がある薬
前述のように、光過敏症の副作用がある薬の服用は避けるべきでしょう。具体的には、以下の薬が挙げられます。
- 抗不安薬
- 抗生物質
- 経口抗真菌薬
- 糖尿病治療薬
- 解熱消炎鎮痛薬
- 血圧降下薬
- 抗アレルギー薬
- ホルモン剤
- ステロイド外用薬
これらの薬は光過敏症を引き起こす可能性が高く、施術前の服用で肌トラブルを引き起こすリスクがあります。服用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談し、脱毛の施術との併用が可能か確認しましょう。
肌トラブルにつながる薬
服用によって肌トラブルを引き起こす可能性がある薬も、脱毛前の服用は避けましょう。具体的には、以下の薬が対象です。
- 風邪薬
- テトラサイクリン系抗生剤
- キノロン系抗菌薬
- 抗がん剤
- 抗ヒスタミン剤
- 抗不安薬
- 三環系抗鬱剤
これらの薬を服用すると、通常の状態と比べて外部刺激に対して、肌がデリケートな状態になります。安全な施術のために、使用している薬について事前にサロンスタッフに相談することをおすすめします。
風邪・花粉症などの市販薬
一般的な市販薬でも脱毛施術に影響を与える可能性があります。風邪薬や花粉症薬に含まれる抗ヒスタミン剤は、通常時よりも肌を敏感な状態にする可能性があります。
特に、花粉症のシーズンは、花粉症の薬を服用している方も多いでしょう。脱毛当日にうっかり飲んでしまうと施術を受けられなくなってしまう場合もあるため、注意が必要です。市販薬を服用する際には、副作用の欄に「光過敏症」と記載がないか確認してみてください。
漢方・サプリメント
漢方は天然成分が中心とはいえ、薬であることは変わりなく、脱毛を受ける際には注意が必要です。種類によっては、脱毛前の服用がNGな場合もあるため、事前に医師やサロンに確認しましょう。
また、食事の補助を目的にサプリメントを摂取している方も多いと思いますが、漢方と同様に光過敏症を引き起こす成分が含まれているものもあるので注意しましょう。
脱毛前に薬を飲んでも大丈夫なタイミングは?
ここからは、薬の服用が必要な方向けに、飲んでも良い薬の種類やタイミングを紹介します。飲む薬の種類やタイミングを間違えると、前述したような危険があるため、しっかりと把握しておきましょう。
脱毛サロンによって薬を服用して良い期間は異なる
基本的には、脱毛当日の服用はNGとされるケースがほとんどです。ただし、各脱毛サロンで使用する機器や施術方法に違いがあるため、薬の服用に関する規定も異なります。
「脱毛までの6時間は服用してはいけない」というサロンもあれば、「24時間はNG」というところもあるでしょう。薬の種類によっても期間が異なるため、必ず利用予定のサロンに確認しましょう。
脱毛前に飲んでも良い薬
多くの場合、ピルは服用しても問題ないとされています。ピルを飲むことで、肌の調子が整い、肌荒れしにくくなるケースもあるためです。
ただし、必ず事前にサロンスタッフに相談し、成分や服用のタイミングについて確認することが重要です。安全な施術のために、正直に申告しましょう。
常備薬がある場合の対処法
この記事を読んでいる方は「常備薬があるけど、脱毛前に飲んでも大丈夫?」と気になっている人が多いと思います。そこで、常備薬がある場合の対処法を紹介します。
誤って脱毛当日に薬を服用した場合の対処法
万が一、脱毛当日に薬を服用してしまった場合は、すぐにサロンに連絡しましょう。服用した薬の種類や量、服用時間を正確に伝え、施術が可能か判断してもらうのが大切です。
安全性を考慮して、施術の延期を提案されることが多いですが、キャンセル料などの対応は各サロンの規定に従いましょう。
また、キャンセル料を払うのを避けるために当日に施術を受けたい方も多いと思いますが、薬の服用を隠したまま施術を受けると肌トラブルが起きるリスクがあります。そのため、安全に脱毛を進めていくためにも、薬を服用した場合はまずはサロンへ相談してください。
脱毛前の外用薬・湿布薬にも注意が必要
内服薬だけでなく、外用薬や湿布薬にも注意が必要です。特に、抗生物質配合クリームは発疹や皮膚炎を引き起こす可能性があるため、施術の予定部位への使用は避けましょう。
また、消炎鎮痛効果のある湿布薬も、皮膚の感受性を敏感にする可能性があります。美白クリームやニキビ治療薬なども、光過敏症を引き起こす成分を含むことがあるため、施術前の使用は控えることをおすすめします。
薬以外の理由で脱毛ができない人の特徴
薬以外の理由で脱毛ができない人の特徴は、以下のとおりです。
- 日焼けをしている
- タトゥー・ほくろがある
- 脱毛当日の健康状態が悪い
上記に当てはまる方は、脱毛ができない可能性が高いです。契約後に脱毛できなかったという状況にならないように注意しましょう。それぞれ詳しく解説します。
日焼けをしている
日焼けしてメラニン色素が沈着し色が濃くなった肌は、脱毛機の照射に敏感な状態にあり、通常よりも負担がかかってしまいます。そのため、特に赤みや痛みが残っている場合は、施術を受けることができません。
また、日焼けが残った状態だと脱毛効果も薄れてしまうため、施術を受けないのがおすすめです。これから脱毛を受ける方は、紫外線対策をしっかりと行い、健康的な肌の状態の維持に努めましょう。
タトゥー・ほくろがある
タトゥーやほくろがある部分も、日焼けと同じメラニン色素に反応してしまうという理由から施術を受けることができません。
また、美容脱毛のなかでも刺激の少ないSHR脱毛などの方法であれば、脱毛を受けられる場合があるためサロンでの相談をおすすめします。
脱毛当日の健康状態が悪い
薬の服用にかかわらず、脱毛当日に発熱や体調不良がある場合、施術を受けられない可能性が高いです。
免疫力が低下した体調が悪い状態での施術は、痛みを強く感じたり、肌トラブルのリスクが高まる可能性があります。皮膚炎や色素沈着などを招いてしまう可能性が高いため、無理せずに体調が回復してから施術を受けましょう。
薬の服用に悩んだら脱毛サロンに相談がおすすめ
服用している薬について不安がある場合は、遠慮なく脱毛サロンに相談しましょう。多くのサロンでは、服用している薬の種類や頻度、服用のタイミングなどから施術が可能かどうかを判断してくれます。
また、施術前のカウンセリングで、詳しい説明や代替案の提案を受けることができます。特に、医療脱毛クリニックでは、医師による診断も可能です。安全な施術のために、使用している薬について正直に申告し、専門家のアドバイスを受けましょう。