脱毛サロンの2店舗目を出店するタイミングは?店舗拡大のコツを解説

脱毛サロンの2店舗目を出店するタイミングは?店舗拡大のコツを解説

「脱毛サロンの2店舗目を出すタイミングは?」

「2店舗目を成功させるためのコツは?」

特に1店舗目の運営が順調になってきてる段階で、このように思っている脱毛サロンオーナーは多いでしょう。

この記事では、脱毛サロンの2店舗目を出店する適切なタイミングを解説します。あわせて、店舗を拡大するメリットやデメリット、出店を成功させるコツも紹介します。脱毛サロンの2店舗目の開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

広田 有利

広田 有利(ヒロタ アリトシ)

美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。

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脱毛サロンの2店舗目を出店する適切なタイミングは?

脱毛サロンの2店舗目を出店する適切なタイミングは?

脱毛サロンの2店舗目を出店する適切なタイミングは、以下のとおりです。

  • 1店舗目で安定して十分な利益を得られている
  • 1店舗目の経営を任せられるスタッフがいる
  • 金融機関から融資を受けられるほどの信頼を得られている

それぞれ解説するので、現状が上記に当てはまる場合は、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

1店舗目で安定して十分な利益を得られている

脱毛サロンの2店舗目の出店を検討する際は、1店舗目が安定した収益を上げているか確認しましょう。具体的には、月商が安定して目標値を上回り、3ヶ月以上連続で黒字経営を維持できている状態が理想的です。

また、顧客のリピート率が高く、新規顧客の獲得も順調に行えている状況であれば、事業拡大のタイミングとして適切と言えるでしょう。さらに、季節変動や競合他社の影響を受けても売上が大きく落ち込まない安定性も重要な判断基準となります。

2店舗目の初期投資や運営資金を1店舗目の利益から捻出できる財務体力があることも、出店成功の前提条件です。

1店舗目の経営を任せられるスタッフがいる

2店舗目の出店には、1店舗目の運営を任せられる信頼できるスタッフの存在が不可欠です。オーナーが2店舗目の立ち上げに集中するためには、1店舗目を安心して任せられる店長クラスの人材が必要となります。

この人材は、接客スキルだけでなく、売上管理やスタッフマネジメント、顧客対応などの店舗運営全般を理解してなくてはいけません。また、トラブル対応や緊急時の判断力も求められます。

理想的には、少なくとも1年以上の勤務経験があり、オーナーの経営方針を深く理解し、同じ品質のサービスを提供できるスタッフを育成しておくことが重要です。

金融機関から融資を受けられるほどの信頼を得られている

脱毛サロンの2店舗目出店には大きな初期投資が必要となるため、金融機関からの信頼と融資の確保が重要な要素となります。1店舗目の経営実績が良好で、決算書や売上データが健全であることが融資審査の基本条件です。

特に、継続的な利益計上や適切な税務申告、借入金の返済実績などが評価されます。また、事業計画書の質も重要で、2店舗目の収支予測や競合調査などを具体的に示しましょう。

脱毛サロンの2店舗目を出店するメリット

脱毛サロンの2店舗目を出店するメリットは、以下のとおりです。

  • サロンの売上がアップする
  • サロンの知名度がアップする
  • 特定の店舗の売上不振をカバーできる
  • 店長やマネージャーのスキルアップにつながる

それぞれ解説するので、店舗拡大を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

サロンの売上がアップする

2店舗目の出店により、店舗数が倍になることで売上の大幅な増加が期待できます。立地や顧客層が異なる2つの店舗を運営することで、より多くの潜在顧客にアプローチが可能となり、事業全体の収益性が向上します。

さらに、店舗間での顧客の相互利用も期待でき、1店舗では対応しきれない需要を2店舗で分散して受け入れることが可能です。予約が取りにくい時間帯でも、もう一方の店舗で対応できるため、機会損失の防止にもつながるでしょう。

サロンの知名度がアップする

複数店舗の展開は、地域における脱毛サロンの知名度向上に大きく貢献します。2つの立地で看板や店舗が目に触れる機会が増えることで、ブランド認知度が自然と高まります。

また、口コミやSNSでの露出機会も増加し、「あの地域にもある脱毛サロン」として信頼性や安心感を顧客に与えることが可能です。多店舗展開している事業者は経営が安定しているという印象を与えるため、新規顧客の獲得にも有利に働きます。

さらに、エリア内でのポジショニングも強化され、競合他社との差別化にもつながるでしょう。

特定の店舗の売上不振をカバーできる

特定の店舗の売上不振をカバーできる

複数店舗の運営の大きなメリットは、リスク分散効果です。1店舗のみの運営では、その店舗の売上が落ち込んだ場合に事業全体が危機に陥るリスクがありますが、2店舗展開することで一方の不振をもう一方でカバーできます。

具体的には、季節要因や競合の出店、工事などによる一時的なアクセス悪化など、さまざまな外的要因による売上変動のリスクを軽減できます。

また、立地特性の違いにより、異なる時間帯や曜日での需要パターンを活用できるため、より安定した収益構造の構築が可能です。万が一、一方の店舗で大きなトラブルが発生した場合でも、事業継続が可能となり、経営の安定性が大幅に向上します。

店長やマネージャーのスキルアップにつながる

2店舗目の出店は、既存スタッフのキャリアアップの機会になります。1店舗目で経験を積んだスタッフを店長やマネージャーに昇格させることで、モチベーションの向上と人材の定着率アップが期待できます。

また、店舗間での情報共有や競争意識があることで、サービス品質の向上や業務効率化のアイデアが生まれやすくなるでしょう。

さらに、異なる立地での経験を通じて、多様な顧客層への対応力も身につけられるため、スタッフの成長と事業の発展が同時に実現できる理想的な環境を作れます。

脱毛サロンの2店舗目を出店するデメリット

お伝えしたように、脱毛サロンの多店舗展開にはさまざまなメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。

  • ランニングコストが倍増する
  • スタッフの管理など経営が複雑化する

それぞれ解説するので、メリットとあわせて押さえておきましょう。

ランニングコストが倍増する

2店舗目の出店により、家賃や光熱費、人件費などのランニングコストが大幅に増加します。特に脱毛サロンの場合、高額な脱毛機器のリース料やメンテナンス費用、消耗品の仕入れ費用が重複して発生するため、コスト負担は大きくなります。

また、広告宣伝費も各店舗で必要となり、マーケティング予算の増大も避けられません。これらのコストは売上に関係なく発生する固定費となるため、2店舗合計の売上が1店舗時代の2倍以上にならなければ、収益性が悪化するリスクがあります。

スタッフの管理など経営が複雑化する

2店舗運営により、経営管理の複雑さが格段に増加します。具体的には、スタッフの採用や教育、シフト管理などの人材マネジメントが複雑化し、各店舗の状況を常に把握する必要があります。

また、店舗間でのサービス品質の統一や接客レベルの均質化を維持することも重要な課題です。売上管理や在庫管理なども複雑化するため、適切なシステム導入や管理体制の構築が不可欠と言えるでしょう。

脱毛サロンの2店舗目の出店を成功させるためのコツ

脱毛サロンの2店舗目の出店を成功させるためのコツ

脱毛サロンの2店舗目の出店を成功させるためには、以下のコツを押さえた運営が必要です。

  • 1店舗目の経験やデータを元に立地を選択する
  • サービスの質を均質化させるための教育・マニュアル作りを行う
  • 撤退するラインを決める

ひとつずつ解説します。

1店舗目の経験やデータを元に立地を選択する

2店舗目の立地を選ぶ際は、1店舗目で蓄積した顧客データや経験を最大限活用することが成功の鍵となります。具体的には、既存顧客の居住地域や年齢層、来店頻度などのデータを分析し、ニーズの高いエリアを特定します。

また、1店舗目で学んだ立地の重要ポイント(駅からの距離・駐車場の有無・競合の状況など)を基準に、より条件の良い物件を選定することが重要です。

さらに、既存顧客からの紹介やクチコミが期待できるエリアを選ぶことで、開業初期の集客を有利に進められます。

サービスの質を均質化させるための教育・マニュアル作りを行う

複数店舗の展開において最も重要なのは、すべての店舗で同じ品質のサービスを提供することです。そのためには、詳細な業務マニュアルの作成と徹底した教育システムの構築が不可欠です。

例えば、施術手順や接客方法、カウンセリング内容などのすべての業務プロセスを標準化し、文書化しましょう。また、新規スタッフの研修プログラムも作成し、一定レベルのスキルを習得するまでの教育期間を設けることも必要です。

さらに、優秀なスタッフによる店舗間の相互研修や、成功事例の共有なども効果的です。顧客がどの店舗を利用しても同じ満足度を得られる環境を整えることが、ブランド価値の向上と長期的な成功につながります。

撤退するラインを決める

2店舗目の出店前に、明確な撤退基準を設定しておくことは、経営リスクを最小限に抑えるために重要です。具体的には、開業から6ヶ月後、1年後といった時期ごとの売上目標と最低限の収支ラインを明確に定めます。

また、連続して赤字が続く期間の上限(例:6ヶ月連続赤字)や、投資回収の見込みが立たない場合の判断基準も設けておきましょう。早期の撤退判断により、損失を最小限に抑え、1店舗目の経営に悪影響を与えることを防げます。

なお、感情的な判断を避けるため、これらの基準は数値で明確に表し、関係者間で事前に合意しておくことも大切です。

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この記事では、脱毛サロンの2店舗目を出店する適切なタイミングや、店舗を拡大するメリット・デメリットを紹介してきました。2店舗目を出店することで売上の増加や知名度向上が期待できますが、経営が複雑化する点も認識しておきましょう。

脱毛サロンの複数店舗の展開を検討している方は、紹介した内容を参考に、準備を進めてみてください。

とはいえ、なかには「店舗拡大は初めてだし、勝手がわからないから不安…」と思っている方も多いでしょう。そんな方は、CUBE DUO/PROの集客・運営サポートの利用がおすすめです。

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