脱毛サロンスタッフに教育すべきことは?成功させる4つのポイントも解説

脱毛サロンスタッフに教育すべきことは?成功させる4つのポイントも解説

「脱毛サロンスタッフの教育方法は?」

「何を教えたら良いの?」

このように思っていませんか。

この記事では、脱毛サロンスタッフの教育方法やポイントを解説します。あわせて、スタッフ教育におけるよくある勘違いも紹介します。脱毛サロンをこれから大きくしていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

広田 有利

広田 有利(ヒロタ アリトシ)

美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。

脱毛サロンの成功にスタッフの教育が不可欠な理由

脱毛サロンの成功にスタッフの教育が不可欠な理由

脱毛サロンの成功にスタッフの教育が不可欠な理由は、以下の4つです。

  • スタッフの成長がサービスの質向上につながる
  • 質の高い施術と接客で顧客満足度が向上する
  • スタッフの協調性が高まる
  • オーナーの負担を軽減できる

それぞれについて解説するので、教育を実施する前に押さえておきましょう。

スタッフの成長がサービスの質向上につながる

スタッフの教育が不可欠な理由の1つ目が、体系的なスタッフ教育により、技術力と接客スキルが向上し、サロン全体のサービスレベルが底上げされるからです。

新人スタッフは基礎的な脱毛知識から始まり、段階的に高度な施術技術を習得することで成長します。定期的な研修やスキルアップ講習を実施すれば、最新の脱毛技術やトレンドをキャッチアップし、競合他社との差別化を図れます。

また、教育に投資することで、スタッフ一人ひとりのパフォーマンスが向上し、結果としてサロン全体の収益性と評判が高まる好循環が期待できるでしょう。

質の高い施術と接客で顧客満足度が向上する

スタッフの教育が不可欠な理由の2つ目が、スタッフ教育により施術の精度と安全性が向上し、顧客の肌トラブルや施術ミスのリスクが抑えられるからです。

統一された高品質なサービスを提供できることで、顧客は安心してリピート来店し、長期的な関係構築が可能になります。また、丁寧なカウンセリングと的確なアドバイスができるスタッフは顧客の信頼を獲得し、追加メニューの成約率も向上します。

満足した顧客は口コミやSNSで良い評判を広めてくれるため、新規顧客獲得コストの削減にもつながるでしょう。

スタッフの協調性が高まる

スタッフの協調性が高まる

スタッフの教育が不可欠な理由の3つ目が、教育プログラムを通じてスタッフ間で共通の目標意識とサロンの理念が共有され、チームワークが強化されるからです。同じ研修を受けることで相互理解が深まり、連携して業務に取り組む体制が自然と構築されます。

さらに、先輩スタッフが後輩を指導する過程で教える側のスキルも向上し、組織全体の教育力が高まります。協調性の高い職場環境はスタッフの働きやすさを向上させ、離職率の低下にもつながるでしょう。

オーナーの負担を軽減できる

スタッフの教育が不可欠な理由の4つ目が、体系的なスタッフ教育により、オーナーが不在でも安定したサロン運営が可能になり、経営者として戦略的な業務に集中できるからです。

マニュアル化された業務フローと教育体制があれば、各スタッフが自律的に判断して行動できるようになります。施術からカウンセリング、トラブル対応まで適切に対処できるスキルを身につけることで、オーナーの稼働時間を大幅に削減できます。

そのため、オーナーは新サービス開発やマーケティング戦略の立案など、事業成長に直結する活動に時間を使うことが可能です。

脱毛サロンスタッフの教育におけるよくある勘違い

脱毛サロンスタッフの教育におけるよくある勘違い

脱毛サロンスタッフの教育におけるよくある勘違いが、以下の2つです。

  • 教育の必要がない即戦力を採用すればいいと思っている
  • オーナーの自分がサロンにいないとダメだと思っている

特にはじめて脱毛サロンを開業するオーナーが抱えがちな勘違いなので、壁にぶつからないためにも、ぜひ参考にしてください。

教育の必要がない即戦力を採用すればいいと思っている

経験豊富な即戦力スタッフを採用しても、各サロンには独自の運営方針・施術手順・接客スタイルがあるため、教育なしでは組織に適応できません。また、他店での経験があっても、使用する脱毛機器が異なれば操作方法を一から学ぶ必要があります。

さらに、即戦力人材は給与水準が高く採用コストも増大します。長期的には未経験者を自社の文化に合わせて育成する方が、ロイヤリティの高い中核スタッフで組織を形成することが可能です。教育投資を惜しむことは事業の成長機会を失うことにつながるため、注意しましょう。

オーナーの自分がサロンにいないとダメだと思っている

オーナーが常にサロンにいなければ回らないという考えは、スタッフの成長機会を奪い組織の発展を妨げます。オーナーに依存した運営体制では、体調不良や急な用事の際にサロン運営が停滞し顧客に迷惑をかけるリスクがあります。

スタッフに権限を委譲し適切な教育を施すことで、オーナー不在でも質の高いサービスを提供できる体制を構築することが可能です。

また、スタッフに任せることで責任感と主体性が育ち、組織全体の成長スピードが加速します。現場から離れる勇気が事業拡大の第一歩です。

脱毛サロンスタッフに教育すべきこと

脱毛サロンスタッフに教育すべきこととして、以下の6つが挙げられます。

  • サロンの理念・方向性
  • 身だしなみ
  • 接客・カウンセリング力
  • 正しい脱毛知識
  • 脱毛の技能
  • トラブル時の対応

それぞれ解説します。

サロンの理念・方向性

サロンの理念や経営方針を明確に伝えることで、スタッフ全員が同じ目標に向かって業務に取り組めるようになります。「痛みの少ない脱毛で女性の自信を支える」など、サロンが大切にする価値観を共有すれば、日々の接客や施術における判断基準が統一されます。

また、理念教育は入社時だけでなく、定期的なミーティングで繰り返し伝えることが重要です。理念を理解したスタッフは、マニュアルに書かれていない状況でも適切な対応を実現します。そのため、スタッフが理念に共感し誇りを持って働ける環境を作ることが大切です。

身だしなみ

美容サービスを提供する脱毛サロンでは、スタッフの身だしなみが顧客の第一印象を大きく左右し、サロン全体の信頼性に直結します。清潔感のある髪型やナチュラルなメイク、整えられた爪など、美容のプロとしての外見を保つことは基本中の基本です。

そのほかにも、制服の着こなしやアクセサリーの選び方、香水の使用ルールなど統一されたドレスコードを設定し徹底しましょう。衛生面では手洗いの徹底、マスクの着用、髪の毛が施術中に垂れないよう結ぶなど、顧客に不快感を与えない配慮が必要です。

接客・カウンセリング力

接客・カウンセリング力

脱毛サロンの接客は施術技術と同じように重要で、顧客満足度とリピート率に直結します。笑顔での挨拶や丁寧な言葉遣い、適切な距離感など、基本的な接客マナーを徹底的に訓練しましょう。

カウンセリングでは顧客の悩みや要望を丁寧にヒアリングし、肌質や毛質を正確に見極める観察力が必要です。脱毛の仕組みや効果、リスクについて専門用語を使わずわかりやすく説明できる伝達力も求められます。

たとえば、ロールプレイング研修を定期的に実施し、様々なケースへの対応力を養うのが効果的です。

正しい脱毛知識

スタッフが正確な脱毛知識を持つことで、顧客への説明に説得力が生まれ信頼関係の構築が可能になります。毛周期の仕組みや美容脱毛と医療脱毛の違い、各種脱毛方式の特徴とメリット・デメリットなど基礎理論を体系的に教育しましょう。

肌質や毛質による効果の違い、部位ごとの施術回数の目安など実践的な知識も必要です。禁忌事項や注意すべき既往歴、妊娠中や生理中の施術の可否など安全管理に関する知識は、顧客が安全に施術を受ける為に特に重要です。

定期的に勉強会を実施するなどして、知識のアップデートを継続しましょう。

脱毛の技能

脱毛機器の正確な操作方法と安全な施術技術の習得は、スタッフ教育において特に重要な項目です。機器の基本操作から始まり、肌質や毛質に応じた出力調整、照射角度やスピードの最適化など細かな技術を段階的に訓練しましょう。

部位ごとの施術手順や痛みを軽減するテクニック、ムラなく均一に照射する方法など実践的なスキルは、反復練習により身につけるのがおすすめです。さらに、先輩スタッフによる実技指導と実際の顧客への施術前の徹底的なロールプレイングも効果的です。

トラブル時の対応

肌トラブルや機器の不具合、顧客からのクレームなど、さまざまな問題が発生した際の適切な対応方法を教育しておくことが重要です。施術後の赤みや腫れ、火傷などの肌トラブルが発生した場合の初期対応、医療機関への紹介手順などの行動マニュアルを整備しましょう。

顧客からのクレームに対してはまず謝罪と傾聴の姿勢を示し、事実確認を丁寧に行う対応プロセスを訓練します。また、トラブルに円滑に対応するためにも、発生時の報告ルートを明確にし、オーナーや責任者への連絡タイミングも明確にしておくことが大切です。

脱毛サロンスタッフの教育を成功させる4つのポイント

脱毛サロンスタッフの教育を成功させるポイントは、以下の4つです。

  • 教育方針に一貫性を持たせる
  • 育成目標・計画を立てる
  • 自主性を尊重する
  • 意見交換などのコミュニケーションを積極的に行う

ひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。

教育方針に一貫性を持たせる

教育を成功させるためには、第一に、教育方針に一貫性を持たせることを意識しましょう。スタッフごとに異なる教育方法や基準を適用すると、サービス品質にばらつきが生じ、顧客満足度の低下を招きます。

統一された教育マニュアルと明確な評価基準を設定することで、すべてのスタッフに対して公平で一貫した教育を実施できます。

具体的には、施術手順や接客フロー、トラブル対応などすべての業務プロセスを文書化し、誰でも同じレベルのサービスを提供できる体制を構築するのが重要です。一貫性のある教育方針はスタッフに安心感を与え、何を学ぶべきかが明確になるため習得スピードも向上します。

育成目標・計画を立てる

漠然とした教育ではなく、入社後3ヶ月、6ヶ月、1年など段階的な育成目標を設定することで、スタッフの成長を体系的に管理できます。各段階で習得すべきスキルと知識を明確にし、チェックリスト化することで進捗状況を可視化しましょう。

例えば1ヶ月目は基礎知識と接客マナー、2ヶ月目は機器操作の基礎、3ヶ月目は実際の施術デビューなど、現実的で達成可能な目標を設定してください。また、定期的な面談で目標達成度を確認しフィードバックを提供することで、スタッフは自身の成長を実感できます。

自主性を尊重する

自主性を尊重する

すべてを指示命令で教えるのではなく、スタッフ自身が考え判断する機会を与えることで、主体的に学ぶ姿勢と問題解決能力が育ちます。基礎を教えた後は実際の現場で自分なりの工夫ができる機会を与え、失敗から学ぶ経験も大切にしましょう。

また、スタッフからの提案や意見を積極的に受け入れる文化を作ることで、組織に対する当事者意識が芽生えます。

意見交換などのコミュニケーションを積極的に行う

定期的なミーティングや個別面談を通じて、スタッフの悩みや疑問、提案を聞く機会を設けることで双方向のコミュニケーションが活性化します。たとえば、週1回の全体ミーティングを設け、成功事例の共有や課題の検討を行い、チーム全体の学びにつなげましょう。

また、月1回の個別面談では、個人的な目標の達成状況や困っていることを丁寧にヒアリングし、きめ細かなサポートを心がけましょう。オープンな雰囲気を作り、スタッフが気軽に質問や相談ができる心理的安全性の高い職場環境を構築することは、成長にもつながります。

脱毛サロンスタッフの教育は専門家の利用が効果的

脱毛サロンスタッフの教育は専門家の利用が効果的

脱毛サロンスタッフの教育には専門的な知識と経験が必要なため、外部の専門家やコンサルタントを活用することが効果的です。業界経験豊富なトレーナーによる研修プログラムは、最新の技術や接客ノウハウを短期間で習得でき、教育の質を飛躍的に向上させます。

また、脱毛機器メーカーが提供する技術研修に参加することで、機器の正しい使用方法と安全管理を学べます。さらに、経営コンサルタントによる接客研修やマネジメント研修は、オーナー自身の教育スキル向上にもつながるでしょう。

CUBE DUO/PROならスタッフの教育のアドバイスがもらえる

CUBE DUO/PROならスタッフの教育のアドバイスがもらえる

この記事では、脱毛サロンスタッフの教育方法やポイント、スタッフ教育におけるよくある勘違いを紹介しました。

とはいえ、特にはじめて脱毛サロンを経営する方のなかには「一人でスタッフを教育するのは不安」と思っている方も多いでしょう。そんな方には、CUBE DUO/PROのサポートの利用がおすすめです。

CUBE DUO/PROでは、スタッフの教育をはじめ、集客や媒体の選択を通じて最適な戦略を実現するための知識を提供します。興味のある人はぜひ、CUBE DUO/PROのサポート利用を検討してみてください。

PAGE TOP