LED脱毛とは?美容・医療脱毛との違いやメリット・デメリットを解説
脱毛

「LED脱毛とほかの脱毛方法の違いは?」
「メリットやデメリットは?」
このように思っていませんか。
特に脱毛サロンの開業を検討しているものの、自店舗で採用する脱毛方法が決まっていない方は、LED脱毛の特徴や脱毛機の選び方などが気になっているはず。
この記事では、LED脱毛の概要やメリット・デメリットを紹介します。あわせて、ほかの脱毛方法との違いや、脱毛機を選ぶ際のポイント・注意点を解説します。これから脱毛サロンを開業する方は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNSLED脱毛とは?

LED脱毛は、LEDの光を利用した脱毛方法です。従来の美容脱毛や医療脱毛とは異なり、より低温で肌に優しい光でアプローチをします。美容サロンで提供されるサービスとして人気が高まっており、特に肌トラブルが少なく、痛みを抑えた脱毛方法として注目されています。
以下では、LED脱毛の特徴や仕組み、期待できる効果について詳しく解説します。
LED脱毛の特徴
LED脱毛の最大の特徴は、肌への負担が少ないことです。従来のIPLやレーザー脱毛と比較して、肌トラブルのリスクが低減されており、敏感肌の方や痛みに弱い方に適しています。
また、肌の色や毛の色に関わらず施術ができ、日焼けした肌や色素沈着がある部位にも対応が可能です。さらにメラニン色素の薄い産毛にも使用できるため、産毛の多い背中や、うなじの脱毛を行いたい方をターゲットにできるでしょう。
LED脱毛の仕組み
LED脱毛は、特定の波長を持つLEDライトを肌に照射することで脱毛効果を得る方法です。照射する光は直進性が強く、なおかつ特定の範囲に深く届くことから、高い脱毛効果を期待できます。
照射された光は発毛の指令を出すバルジ領域にアプローチをし、この熱により毛根の細胞が弱められ、毛の成長を抑制する仕組みです。また、通常のレーザー脱毛やIPL脱毛と比べて熱エネルギーの発生が穏やかなため肌への負担が少なく、痛みも軽減されます。
LED脱毛で期待できる効果
LED脱毛で期待できる効果は、主に毛量の減少と毛質の変化です。定期的な施術を続けることで、徐々に毛が細く、薄くなっていきます。完全な永久脱毛とは異なりますが、継続的な施術により、自己処理の頻度を大幅に減らすことが可能です。
また、肌への負担が少ないため施術後の肌トラブルが少なく、むしろ肌質の改善効果も期待できます。敏感肌や肌トラブルを抱える方でも安心して施術を受けられるため、総合的な肌ケアとしても人気があります。
LED脱毛と美容脱毛・医療脱毛との違い

LED脱毛と美容脱毛・医療脱毛の違いについて、以下の観点で比較します。
- 施術における資格の有無
- 光源
- 脱毛メカニズム
- 施術時の痛み
- 脱毛効果
それぞれ解説するので、自店舗でどの脱毛方法を採用すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
施術における資格の有無
LED脱毛 | 美容脱毛 | 医療脱毛 | |
資格の有無 | 資格は不要サロンで導入可能 | 資格は不要サロンで導入可能 | 医療資格が必要医療機関のみ導入可能 |
脱毛施術における資格の有無は、脱毛方法によって大きく異なります。医療脱毛は医療行為に分類されるため、医師免許を持つ医師による施術が必要です。一方、LED脱毛を含む美容脱毛は医療行為ではなく、特別な医療資格がなくても施術が可能です。
ただし、美容脱毛を行うサロンでも、エステティシャンの資格や脱毛機メーカーの講習を受けるなど一定の知識と技術を持ったスタッフが施術を行うことが一般的です。
利用者としては、施術者の資格や経験を確認することで、安全で効果的な脱毛施術を受けることができます。そのため、これから脱毛サロンを開業する方は、資格の取得を検討してみてください。おすすめの資格は、以下の記事で解説しています。
参考記事:脱毛サロン経営に資格は必要?おすすめの資格7選と開業時の流れも紹介
光源
LED脱毛 | 美容脱毛 | 医療脱毛 | |
光源の種類 | LED | キセノンランプハロゲンライト(IPL・SHRなど) | レーザー |
LED脱毛、美容脱毛、医療脱毛では使用する光源が大きく異なります。LED脱毛はその名の通り、LEDを光源としており、比較的低温で肌に優しい光を照射します。なおかつ、照射する光は直進性が強く、特定の範囲に深く届くことから高い脱毛効果を期待できます。
また、一般的な美容脱毛で多く使われるIPLは、キセノンランプなどを使用した広域スペクトルの光を照射します。医療脱毛で使用されるレーザーは、特定の波長に集中した高出力の光を照射するため、より強力な脱毛効果が期待できます。
脱毛メカニズム

LED脱毛 | 美容脱毛 | 医療脱毛 | |
メカニズム | 発毛の指令を出すバルジ領域に低い熱でアプローチをする仕組み | メラニン色素に反応する光を照射し、毛乳頭にアプローチをする仕組み | メラニン色素に反応するレーザーを照射し、バルジ領域と毛乳頭に熱でアプローチをする仕組み |
各脱毛方法のメカニズムには、共通点と相違点があります。LED脱毛は、特定波長が発毛の指令を出すバルジ領域にアプローチし抑毛する仕組みです。
一方で美容脱毛(主にIPL)は、メラニン色素に反応する光を照射し、毛乳頭にアプローチをする仕組みです。医療脱毛では、レーザーの単一波長で高出力の光がメラニンに集中的に吸収され、強い熱エネルギーにより毛包にアプローチをします。
LED脱毛は、成長を抑制する効果が主であるため、永久脱毛ではなく減毛効果が期待できます。また、複数の波長による多角的なアプローチが可能なのも特徴です。
施術時の痛み
LED脱毛 | 美容脱毛 | 医療脱毛 | |
施術時の痛み | 少ない | 少ない | ゴムではじかれるような強い痛み |
脱毛方法によって施術時の痛みも異なります。LED脱毛は、低出力で低温の光を照射するため、痛みが非常に少ないのが特徴です。多くの人が「輪ゴムでパチンとはじかれる軽い感覚」程度と表現し、痛みに敏感な方でも比較的安心して施術を受けられます。
一般的な美容脱毛(IPL)は、LED脱毛より若干痛みを感じることがありますが、冷却機能付きの脱毛機を使用することで痛みを軽減できます。
医療脱毛は最も痛みを感じやすい方法で、特に濃い毛や太い毛の部位では「強いゴムではじかれる」「熱い」などの痛みを感じるケースが多いです。ただし、麻酔クリームの使用や脱毛機の進化により、痛みの軽減が図られています。
脱毛効果
LED脱毛 | 美容脱毛 | 医療脱毛 | |
脱毛効果 | 減毛・抑毛 | 減毛・抑毛 | 永久脱毛 |
脱毛効果の違いは、選択する際の重要な判断材料です。医療脱毛は最も効果が高く、永久脱毛効果が期待できます。高出力のレーザーが毛包にアプローチをするため、効果の持続性も高いです。
一般的な美容脱毛(IPL)は減毛効果が得られますが、効果の持続性は医療脱毛より低く、数年後に再び毛が生えてくる可能性があります。LED脱毛も同様に減毛効果が期待できますが、効果を実感するまでに時間がかかる傾向があります。
ただし、肌への負担が少なく、肌質・毛質に左右されずに施術を受けられる利点があります。個人の毛質や肌質によって効果の表れ方には個人差があるため、カウンセリングで適切な施術回数や期間を相談することが重要です。
LED脱毛のメリット

LED脱毛のメリットは、以下の4つです。
- ランニングコストが低い
- 施術時の痛みが少ない
- 競合との差別化がしやすい
- 肌質・毛質に左右されず施術が可能
ひとつずつ解説します。
ランニングコストが低い
LED脱毛のビジネス面での大きなメリットの一つが、ランニングコストの低さです。LED光源は寿命が長く、従来のキセノンランプよりも長時間の使用が可能で、消耗品コストを大幅に削減できます。
また、電力消費量も比較的少なく、ランニングコストの削減にもつながります。さらに、冷却機能が簡易なものでも十分なため、メンテナンス費用も抑えられる点がメリットです。
この低コスト運営により、サロン側は施術価格を競争力のある設定にすることができ、顧客獲得にも有利に働きます。コスト効率の良さは、中小規模のサロンや新規参入のサロンにとって特に魅力的なポイントと言えるでしょう。
施術時の痛みが少ない
LED脱毛の大きな魅力は、施術時の痛みが少ないことです。従来の医療脱毛では避けられなかった「ゴムではじかれるような痛み」や「熱さ」がほとんどなく、多くのユーザーが「微温かい」「軽い刺激」程度と表現しています。
この痛みの少なさは、痛みに敏感な方や、デリケートゾーンなどの敏感な部位の脱毛を希望する方にとって大きなメリットです。また、痛みが少ないことで施術中のストレスや緊張が軽減され、リラックスした状態で脱毛を受けることができます。
さらに、肌へのダメージが少ないため、施術後の赤みや腫れなどのトラブルも最小限に抑えられるのが特徴です。これらのポイントをアピールすることで、効果的な集客につながります。
競合との差別化がしやすい

LED脱毛を導入することは、脱毛サロンにとって強力な差別化の要素となります。現在の脱毛市場は多くのサロンが存在し競争が激しくなっていますが、LED脱毛はまだ提供しているサロンが比較的少ないため、差別化ポイントとして有効です。
「痛みが少ない」「肌トラブルのリスクが低い」「薄い毛でも脱毛効果を実感できる」など、他の脱毛方法にはない特徴をアピールすることで、新規顧客の獲得につながります。
また、既存の脱毛メニューと併せて提供することで、さまざまなニーズに応えることが可能です。さらに、LED脱毛機を導入しているというだけで、最新技術を取り入れている先進的なサロンというイメージを与えることができ、ブランド価値の向上にもつながるでしょう。
肌質・毛質に左右されず施術が可能
LED脱毛の大きな特徴として、肌質や毛質を問わず施術が可能な点が挙げられます。従来の医療脱毛では、日焼けした肌や色黒の肌、また細い毛や産毛には効果が出にくいという課題がありました。
しかし、LED脱毛はバルジ領域にアプローチするため、さまざまな深さや太さの毛に対応できます。また、メラニン色素への反応が穏やかで、色黒の肌や日焼けした肌でも火傷のリスクが少なく安全に施術が可能です。
さらに、肌が敏感な方やアトピー肌などの肌トラブルを抱える方にも受けやすいという特徴があります。これにより、従来の脱毛方法では断られていた顧客層にもアプローチでき、市場の拡大につながります。
LED脱毛のデメリット

LED脱毛にはさまざまなメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 脱毛機の価格が高め
- 脱毛機の取り扱いメーカーが少ない
- 効果を実感するまでに時間がかかる
それぞれ解説するので、メリットとあわせて把握しておきましょう。
脱毛機の価格が高め
LED脱毛機の導入における大きな障壁の一つが、その高い初期投資コストです。品質の良い業務用LED脱毛機は、一般的に300万円〜500万円程度と高額です。これは小規模サロンや新規開業を考えている方にとっては大きな負担となります。
特に高性能な機種や、複数の波長を持つ最新モデルほど価格は高くなる傾向があります。また、脱毛機の購入だけでなく、スタッフのトレーニング費用や専用ジェルなどの消耗品の初期在庫も必要で総合的な初期投資額はさらに必要です。
ただし、長期的に見ればランニングコストが低いため、総合的なコストパフォーマンスは悪くないとも言えます。導入する際には、資金計画を十分に構築したうえで、検討しましょう。
脱毛機の取り扱いメーカーが少ない
LED脱毛機の市場はまだ発展途上であり、取り扱いメーカーや選択肢が限られているという課題があります。大手の美容機器メーカーからの製品ラインナップも少なく、比較検討が難しい状況です。
これにより、脱毛機選定の際の選択肢が限られて価格競争も生まれにくいため、価格が高止まりしている一因となっています。また、メーカーが少ないことから、万が一の故障時の修理対応や、消耗品の供給体制に不安を感じるサロン経営者も少なくありません。
今後、市場の拡大とともにメーカーや製品の選択肢が増えることが期待されますが、現時点では情報収集と慎重な選定が必要です。
効果を実感するまでに時間がかかる
LED脱毛の一つの課題として、効果を実感するまでに時間がかかる点が挙げられます。医療脱毛やIPL脱毛と比較して出力が低いため、1回の施術による効果が穏やかであり、目に見える変化を感じるまでに複数回の施術が必要です。
総施術回数はほかの脱毛方法より多く必要となり、15回程度が一般的です。このため、短期間で効果を求める顧客には不向きな面があります。また、広告によっては、「半年で脱毛が可能!」と謳っているものもありますが、基本的には不可能です。
そのため、サロン側としては、事前に顧客に対して「継続的な施術が必要であること」「即効性は期待できないこと」を丁寧に説明しましょう。長期的な視点で継続することの重要性を伝えることが、顧客満足度を高める鍵となります。
その他のLED業務用脱毛機をおすすめできない理由は、以下の動画で詳しく解説しているので、ぜひあわせて参考にしてください。
参考動画:LED業務用脱毛機がお勧めできない理由
LED脱毛機を購入する際の注意点

LED脱毛機を購入する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、脱毛機の性能や安全性、メーカーの信頼性を十分に確認することが大切です。また、導入後のランニングコストや、メンテナンス費用についても事前に把握しておく必要があります。
さらに、施術に必要な消耗品の入手のしやすさや、故障時のサポート体制なども重要なチェックポイントです。高額な投資となるため、複数のメーカーの製品を比較検討し、デモンストレーションを依頼するなど慎重に選定することをおすすめします。
LED脱毛機を選ぶ際のポイント

LED脱毛機を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 信頼できるメーカーを選ぶ
- トータルコストで選ぶ
- 導入後のサポート体制で選ぶ
これらのポイントを把握しておくことで、導入後に安全かつ安定した運用を実現できます。
信頼できるメーカーを選ぶ
LED脱毛機を選ぶ際に最も重要なのが、信頼できるメーカーから購入することです。実績のあるメーカーの製品は、安全性や効果に関する十分なテストが行われており、トラブルのリスクが低減されます。
特に脱毛機は人体に直接使用するものであるため、品質と安全性は最優先事項です。信頼性の判断基準としては、市場での実績や導入サロン数、第三者機関による認証の有無などが挙げられます。
可能であれば、すでに同じメーカーの脱毛機を導入しているサロンからの評判も参考にすると、より確実な判断ができるでしょう。
トータルコストで選ぶ
LED脱毛機の選定において、初期購入価格だけでなく、トータルコストの視点で判断することが重要です。トータルコストには、脱毛機本体の価格に加え、消耗品費(専用ジェルや冷却剤など)やメンテナンス費用(定期点検や部品交換)なども含まれます。
例えば、本体価格が安くても消耗品の単価が高い機種では、長期的には高コストになることがあります。また、メーカーによっては定期的な有償メンテナンスが必須の場合もあり、これらの費用も考慮する必要があるでしょう。
さらに、脱毛機の耐久性や寿命も重要な要素で、安価な機種ほど頻繁な買い替えが必要になるケースも少なくありません。効率的な経営のためには、5年程度の長期的な視点でのコスト計算を行い、コストパフォーマンスを比較検討することをおすすめします。
導入後のサポート体制で選ぶ
LED脱毛機の導入後のサポート体制は、長期的な運用を左右する重要な要素です。特に高額な業務用脱毛機では、故障時の迅速な対応や適切なメンテナンスが事業継続の鍵となります。
良質なサポート体制を持つメーカーでは、24時間対応のサポートデスクや代替機の貸出し、出張修理サービスなどを提供しているケースが多いです。また、操作方法や施術技術に関するトレーニングの充実度も重要なポイントです。
そのため、初期の操作指導だけでなく、継続的な技術研修や新人スタッフ向けのトレーニングプログラムがあるかも確認しましょう。さらに、メーカーによるマーケティングサポートがあると、導入後の集客面でも有利になるでしょう。
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ここまでLED脱毛の特徴やメリット・デメリットを解説してきました。LED脱毛は「ランニングコストが低い」、「競合との差別化がしやすい」などのメリットがある一方で、まだまだ実績の少ない脱毛方式です。
そのため、この記事を読んだ方のなかには、導入まで踏み切れずにいる方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、IPL脱毛機のCUBE DUO/PROです。下記の購入後のサポートも充実しているので、特にこれから脱毛サロンを開業する方は検討してみてください。
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