脱毛サロンのSEO対策とは?基本的な手法とより効果的な対策を紹介
脱毛サロン

SEOとは、自分のサイトを検索結果の上位に表示させる対策のことです。ネットで集客をするためには、SEO対策の理解と実践が欠かせません。
集客にSEO対策が重要とわかっていても、具体的に何をやればいいかわからない脱毛サロンの経営者も多いでしょう。今は、誰もがインターネットで情報を検索する時代です。検索結果の上位に表示されることが、潜在顧客にアプローチする最も有効な手段といえます。
この記事では、脱毛サロンのSEO対策の重要性や具体的な手法を詳しく解説します。ネット集客を強化したい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS脱毛サロンがSEO対策をするメリットは3つ
脱毛サロンがSEO対策をする主なメリットは、以下の3つです。
- ネット集客との相性が良い
- ブランディングができる
- 広告費が抑えられる
それぞれのポイントを次で詳しく説明します。
ネット集客との相性が良い
脱毛サロンがSEO対策に注力すべき理由は、ネット集客との相性が良いからです。現代は多くの人が商品・サービスをオンラインで調べる時代です。
しかし、インターネットで検索する際、検索結果の2ページ目以降を見る人はほとんどいません。そのため、自社のサイトを見つけてもらうには、1ページ目に表示させる必要があります。
特に検索結果の1位にあるサイトのクリック率は27.6%と非常に高く、10位になると2.4%まで下がります。自社サイトが検索結果の上位に表示させられれば、大きな集客効果が見込めるのです。
ブランディングができる
SEO対策が上手くいけば、サロンのブランディングが可能です。SEO対策には良質な情報発信が欠かせませんが、それが功を奏し上位表示されるようになると、多くの人の目に留まります。
「このサロンは役に立つ情報を発信している」と認知されれば、サロンの信頼性向上が期待できます。また、自社のサイトが上位表示を勝ち取ると、知名度も自然と上がるでしょう。
結果として、見込み顧客がサロンを選ぶ際に自然と候補に上がり、成約までの期待値も上がります。
広告費が抑えられる
脱毛サロンがSEO対策をする大きなメリットは、広告費が抑えられることです。ネットを使った広告には検索エンジンに出稿する広告や、ポータルサイトへの掲載などがありますが、費用が割高です。
一方でSEO対策は無料ででき、上手くいけば検索からの流入で長期的な集客効果が見込めます。SEO対策は地道な作業ですが、実践する価値があります。
脱毛サロンがSEO対策するときの前提条件

脱毛サロンがSEO対策をするにあたり、前提となる下記の条件があります。
- 自社ホームページを立ち上げる
- ターゲットを明確にする
- 基本情報を掲載する
- SEOに強いページ構成にする
- 継続発信できるコンテンツを作成する
上記はSEO対策の前準備とも言える施策です。それぞれのポイントを次で詳しく説明します。
①自社ホームページを立ち上げる
SEO対策を始めるには、何よりもまず自社のホームページを立ち上げなければなりません。現在ではさまざまなホームページの作成方法がありますが、SEO対策にはWordPressが向いています。
WordPressと聞くと、難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、昨今はSEO対策に必要な設定がされたテーマが多く公開されているため、初心者でも始めやすくなっています。
②ターゲットを明確にする
サイトを立ち上げたら、誰に向けて情報発信をするのかを固めます。具体的には、年齢・性別・職業・年収などを細かく決めたペルソナ設定を行います。
とはいえ、情報発信をしたいターゲットはそのままサロンのターゲットであるはずです。まずは自分のサロンが狙っているターゲットに向けた情報を発信することから始めるのがおすすめです。
③基本情報を掲載する
自社ホームページにSEO対策を施す前に、最低限掲載しておきたい情報は以下になります。
- 営業時間:When(いつ)
- 住所:Where(どこで)
- スタッフ紹介:Who(誰が)
- 施術内容:What(何を)
- コンセプト:Why(なぜ)
- 料金:How much(いくらで)
- 予約方法:How(どうやって)
上記はいずれも、サイトに訪れた見込み顧客が知りたい情報です。上記の5W2Hで基本情報をわかりやすく整理すると、ユーザーの信頼も得やすくなります。
④SEOに強いページ構成にする
SEOに強いページ構成とは、Googleのガイドラインを考慮して、ユーザーにとってわかりやすいページ構成にすることです。
具体的なポイントは、以下の通りです。
- 読みやすいフォントとレイアウトの使用
- 見出しで情報を整理
- 重複コンテンツの削除
- 関連コンテンツのグループ化
- 階層の深さの見直し
Googleはほとんど広告収益で成り立っている企業のため、広告をクリックしてくれるユーザーが離れることを最も嫌います。そのため、ユーザーファーストのサイトが優遇されます。SEO対策の本質は「ユーザーの役に立つかどうか」で全てを考えることです。
⑤継続発信できるコンテンツを作成する
脱毛サロンがSEO対策するときの前提条件として、自社ホームページ内のコンテンツを継続的に発信することが重要です。Googleは、常に最新で正確な情報を発信しているかどうかも評価しています。
定期的に情報更新を行うことが、SEO対策の肝であり難しい部分です。自社内でサイトの運用体制を整えられれば良いですが、個人脱毛サロンなどで物理的に難しい場合は制作会社に外注するのもおすすめです。
脱毛サロンが参考にすべきSEO対策事例
脱毛サロンがSEO対策する際、最も参考になるのは同業他社です。しかし、競合しか見ていないと、単なる真似で終わってしまいます。そこで、脱毛サロンに近い業態の以下の事例も参考にしましょう。
- 美容室
- ネイルサロン
- 整骨院
リサーチの幅を広げることで、まだ競合が実践していない有効な施策が見つかるかもしれません。それぞれ詳しく説明します。
①美容室のSEO対策
美容室のSEO対策は「おすすめスタイルの紹介」「美容に関する豆知識」「ビフォー・アフター」などの情報を掲載する方法が主流です。
一般的に検索されやすい「美容室」「地域」「メンズ」などと組み合わせて、「人気」「流行」「最新」といったキーワードを含めた記事を更新しています。脱毛サロンは近年伸びている分野のため、最新情報のニーズは高いです。トレンド系の記事の発信は有効でしょう。
②ネイルサロンのSEO対策
ネイルサロンのSEO対策は、提供するサービスの内容や施術時間・料金を詳しく掲載する手法が一般的です。「最新トレンド」「季節ごとデザイン」「ネイルを長持ちさせる方法」などの記事を定期的に更新します。「まつげエクステ」や「ハンドケア」など、ネイル以外の提案も行っています。周辺商品の購入につなげる情報発信のヒントを得られるでしょう。
③整骨院のSEO対策
整骨院は、例として「地域名」「整骨院」「肩こり」 など、ターゲットエリアを意識したキーワードを選定しています。
経歴・実績・資格を記載したプロフィールページを設けて、専門性・権威性・信頼性を示すのが一般的です。「自身でできる体のトータルケア」「整骨院の日常」「施術の様子」などの定期的投稿が患者と信頼関係を深めます。ユーザーの信頼を得るブランディングは参考になるでしょう。
脱毛サロンの基本的なSEO対策
サイトを立ち上げた後のSEO対策は、主に以下3つの観点で行います。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
それぞれどのような意味なのか、詳しく解説します。
内部対策
内部対策とは、自社のウェブサイト内で行うSEO対策です。主な施策は以下の通りです。
- タイトルタグや見出しタグを正しく使う
- メタディスクリプションを書く
- 画像を入れる
- 内部リンクの整備
Googleはクローラーと呼ばれるプログラムを使って、どのようなサイトなのかを理解しています。内部対策はクローラーに正しくサイト内容を理解してもらうのが目的です。内部対策は外部対策と異なり、全て自分たちで行えるため、必ず実施しましょう。
外部対策
外部対策とは、外部のサイトからのリンクを獲得して自社サイトの信頼性や評価を向上させる施策です。リンクを獲得する方法には、以下が挙げられます。
- 被リンクの獲得
- オンラインレビューの管理
- 地域情報サイトへの登録
- プレスリリースの配信
- OGPの設定
外部に自社サイトのリンクを貼ってもらう(被リンク)を多く獲得するには、質の高いコンテンツを作成する必要があります。外部対策は自社の力が及びにくい分野なので、他社が引用したくなるような良質な情報発信を地道に続けるのが重要です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、質の高いコンテンツを継続的に発信することです。主にコラム記事を発信し、特定のキーワードで検索した際の結果での上位表示を狙います。
コンテンツSEOで知っておくべきポイントは、以下の通りです。
- キーワードリサーチ:顧客が検索するであろうキーワードをリサーチ
- カスタマージャーニーマップの作成:顧客がサロン利用にいたるまでの心情を分析
- 有益なコンテンツの作成:顧客が知りたい情報を提供
- 質の高い情報:科学的根拠や専門家の意見を盛り込む
- 定期的な更新:新しい情報を追加しサイトの鮮度を保つ
SEO対策に力を入れていると、知らず知らずのうちにGoogleに好かれるための施策に走りがちです。しかし、SEO対策の基本はユーザーファーストです。全ての施策はユーザーのためにあることを忘れないようにしましょう。
脱毛サロンのより効果的なSEO対策

脱毛サロンで効果的なSEO対策は以下の通りです。
- キーワード選定を工夫する
- MEO対策
- SNSとの併用
- リスティング広告との併用
- オリジナリティを取り入れる
それぞれ詳しく説明します。
①キーワード選定を工夫する
コンテンツSEOの基本は、キーワードベースで記事を作ることです。例えば「脱毛サロン 新宿」で検索した人が知りたい情報を届けるための記事を作る、という風に考えます。
しかし「脱毛サロン 新宿」のように多くの人が検索するキーワードは、すでにレッドオーシャンです。これからSEO対策を始めるなら、競合がまだ参入できていない以下2種類のキーワードを狙うのがおすすめです。
- 3語以上のキーワードを狙う
- 潜在ニーズのあるキーワードを狙う
前者の例は「脱毛サロン 新宿 個室」などがあります。検索ワードが多くなるほどボリュームも少なくなり、競合の対策が手薄になっている可能性があります。
後者については「背中をきれいに見せるコツ」などがあるでしょう。一見脱毛に関係なさそうに見えますが、背中をきれいに見せる一つの解決方法に脱毛があるため、潜在ニーズがあると考えられます。
②MEO対策
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で「地図エンジン最適化」を意味します。Googleマップで自分のサロンを上位表示させるための施策です。
具体的な施策は以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールの登録と認証
- カテゴリや基本情報を設定しプロフィール情報を最適化
- 写真や動画などイメージ訴求の充実
- 口コミを集め評価レビューを充実させる
- 投稿を活用した最新情報の訴求
MEOはSEOと並んで、店舗ビジネスの必須項目になりつつあります。忘れずに実施しましょう。
③SNSとの併用
SNSと組み合わせると、より高い効果が見込めます。脱毛サロンのメインターゲットになるであろう10〜30代の方は必要な情報をSNS内で検索するケースも少なくありません。
FacebookやX(旧Twitter)は、実際に顔を合わせる人同士でのやり取りがSNS上でも行われるため、サロンの情報を好意的に受け取ってもらえれば口コミによる波及効果が期待できます。
④リスティング広告との併用
SEO対策をより加速させる手っ取り早い方法は、リスティング広告です。リスティング広告を出稿すると、検索結果の最上部または最下部に自社サイトを表示させられます。費用はクリックされて初めて請求されるため、うまく運用すれば費用対効果も高められます。
予算に余裕がある場合には、リスティング広告を活用するのも一案です。
⑤オリジナリティを取り入れる
近年のSEOのトレンドとして、オリジナリティが重視されています。一昔前までは競合の真似をするだけで一定の効果がありましたが、同じようなサイトが増えユーザーフレンドリーではなくなったためです。
そこで、以下の情報を積極的に発信することで、他社には真似できない独自性のあるサイト作りができるでしょう。
- スタッフ紹介:サロンで働くスタッフのパーソナリティがわかるページ
- お客様の声:お客様アンケートやインタビューのページ
- サロンの写真:サロン内や施術の様子がわかるページ
現在はアルゴリズムをハックするようなSEO対策がますます通用しにくくなっています。基本に立ち返り、ユーザーの役に立つ情報発信が王道であり本質です。
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