硬毛化したら脱毛は続けるべき?​対処法や自己処理の注意点を解説

硬毛化したら脱毛は続けるべき?​対処法や自己処理の注意点を解説

「硬毛化したら脱毛は続けるべき?」

「硬毛化の対処法はあるの?」

このように思っていませんか。

硬毛化とは、医療脱毛や美容脱毛によって脱毛前よりも毛が太く硬くなる現象のことです。実際に脱毛で硬毛化を経験した方だけでなく、脱毛を始めようと思っている方のなかにも、硬毛化のリスクを知って悩んでいる方が多いでしょう。

この記事では、そんな硬毛化の原因やなりやすい人の特徴、硬毛化したら脱毛は続けるべきなのかについて解説します。あわせて、硬毛化の対処法や自己処理の注意点も紹介します。硬毛化に悩んでいる方や脱毛を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

硬毛化とは?

硬毛化とは?

硬毛化とは、脱毛の施術を受けることで、脱毛前よりも毛が太く硬くなってしまう現象のことです。本来脱毛によって毛は徐々に細くなっていきますが、特に産毛が生えている箇所ではこの症状が出やすく、目立つようになってしまいます。

ただし、毛穴の数は人それぞれ決まっており、脱毛によって毛穴が増えることはありません。脱毛による硬毛化によって毛が増えたと感じる方もなかにはいますが、実際は目立ちやすくなっただけで、毛は増えていないので安心してください。

また、硬毛化は多くの場合、施術開始から1〜3ヶ月程度で発生することが多く、特に脱毛が初めての方に見られる症状です。医学的には「毛周期の乱れ」や「毛根の活性化」として説明されており、一時的なもので自然と治るケースがほとんどです。

硬毛化が起きる原因

硬毛化が起きる原因は、現状はっきりとしたことが解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。

  • レーザー照射や光照射により発毛組織が活性化した
  • 毛が回復する過程で太くなった
  • ホルモンバランスの変化によって毛周期が長くなった

例えば、脱毛機の出力が不十分で毛根にアプローチができなかった場合、かえって発毛組織が活性化して太く硬い毛が生えてしまう可能性が考えられます。また、照射によって刺激を受けた毛が回復する過程で硬毛化が起きるのではないかとも考えられています。

しかし、これらはあくまで仮説であるため、硬毛化のリスクを最小限に抑えたい方はクリニックに相談してみてください。

硬毛化の見分け方

硬毛化の特徴的な症状として「周囲の毛と比べて一部だけ硬く濃くなっている」があります。脱毛前よりも明らかに毛が硬くなっている、毛質が変化した場合、硬毛化の可能性が高いです。

通常の脱毛経過では毛は徐々に細くなっていくため、これらの変化に気付いたら硬毛化を疑いましょう。一方で、カミソリによる剃毛後に濃い毛が生えてきた・毛穴が黒く目立つようになったといったケースは、硬毛化ではない可能性が高いです。

とはいえ、特に脱毛が初めての方の場合は硬毛化なのか判断がつきづらいため、クリニックへの相談をおすすめします。

硬毛化になりやすい人の特徴

硬毛化になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。

  • 体毛が薄い人
  • 毛根が深い場所にある人
  • 毛量が多い人
  • 毛が密集している人

硬毛化は、薄い毛や細い毛で起こりやすい現象です。なぜなら、薄く細い毛の場合、毛根にアプローチするはずがかえって毛根を活性化させる可能性があるからです。特に肩や背中などの毛は薄く細いため、脱毛する際は慎重な判断が求められます。

また、毛根の位置が深いケースも脱毛機のレーザーや光が届きにくく、逆に発毛組織を活性化させてしまう恐れがあります。さらに、毛が密集している場合も均等に照射されにくいため、硬毛化のリスクが高いです。

なるべく硬毛化のリスクを抑えたい方は、脱毛前に医師やカウンセラーに相談しましょう。

硬毛化したら脱毛は続けるべき?

硬毛化が発生した場合、すぐに脱毛を中止すべきかどうかは、症状の程度や原因によって判断が分かれます。軽度の場合は、施術方法を調整しながら継続することで改善する可能性があります。

また、重度の場合は放置することで自然に治ることもあるため、一時的な休止が望ましいでしょう。硬毛化の症状が現れた際は、自己判断せずにクリニックの医師への相談をおすすめします。

硬毛化した際の対処法

硬毛化した際の対処法

硬毛化した際の対処法として、以下の方法が挙げられます。

  • 脱毛方法をニードル脱毛に変える
  • 脱毛機の波長を変えてもらう
  • 脱毛機の出力を上げてもらう

硬毛化が発生しても、これらの対処法で改善させる可能性があります。ひとつずつ解説するので、すでに硬毛化の症状が見られる方や、これから脱毛する方は把握しておきましょう。

脱毛方法をニードル脱毛に変える

ニードル脱毛は毛穴に細い針を入れて電気で処理する方法で、熱による周辺組織への影響が少ないため、硬毛化した部位の治療に効果的です。また、毛根に直接アプローチできることから、硬毛化が起きる可能性はほとんどありません。

そのため、医療脱毛や美容脱毛で硬毛化した際は、その箇所だけニードル脱毛をするのがおすすめです。ただし、1本ずつ処理する必要があるため、時間とコストがかかることを考慮しておきましょう。

ニードル脱毛の目安の回数や費用相場は、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。

参考記事:ニードル脱毛は何回で終わる?回数や費用相場を医療・美容脱毛と比較

脱毛機の波長を変えてもらう

硬毛化が発生した際は、脱毛機の波長を変えてもらうのもひとつの方法です。医療脱毛(レーザー脱毛)には波長の異なる以下の3種類があり、種類を変更することで、肌の中へ届くレーザーの距離が変わります。

  • アレキサンドライトレーザー
  • ダイオードレーザー
  • YAGレーザー

3つのなかではYAGレーザーが最も波長が長いため、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーで硬毛化した際には、YAGレーザーに変更することで改善される可能性があります。

硬毛化が見られた際は、クリニックにより長い波長の機器を使用できるか相談してみてください。

脱毛機の出力を上げてもらう

硬毛化が起きている場合、低出力での繰り返し照射が毛根を刺激して硬毛化を引き起こしている可能性があります。そのため、脱毛機の出力を上げることで改善する場合があります。

ただし、急に出力を上げるとやけどのリスクがあるため、出力調整は慎重に行いましょうクリニックに相談したうえで、徐々に出力を上げながら肌の反応を見ていくことが重要です。

硬毛化の治し方は?脱毛をやめれば自然と治る?

硬毛化は、脱毛を一時的に中止して放置すると、自然と治ることがあります。硬毛化した毛は、毛周期のサイクルを何度も繰り返して生え変わることで、徐々に元の毛の細さに戻っていくのです。

ただし、完全に元に戻すには、人によっては数年間の時間がかかる場合があります。前述した3つの対処法でも改善は期待できるので、硬毛化の対処法はクリニックに相談したうえで決めましょう。

硬毛化した毛を自己処理する際の注意点

硬毛化した毛を自己処理する際の注意点

硬毛化した毛をそのままにしておくと、部分的に目立ってしまうため、自己処理が必要になります。ただし、毛抜きやカミソリを使った自己処理は刺激が強く、肌トラブルの原因になりかねません。

そのため、硬毛化した毛を自己処理する際は、肌への負担が少ない電気シェーバーがおすすめです。必ず毛の流れに沿って優しく処理を行い、同じ箇所を何度も往復させないようにしましょう。

また、処理前後の保湿は必須で、刺激の少ない低刺激性の製品を使用することが重要です。

硬毛化についてよくある質問

硬毛化についてよくある質問

最後に、硬毛化についてよくある質問を紹介します。

  • 硬毛化が起こる確率は?
  • 美容脱毛でも硬毛化は起こる?

それぞれ解説します。

硬毛化が起こる確率は?

硬毛化の発生率は、施術方法や個人の体質によって大きく異なりますが、一般的には脱毛を受ける方の約10%程度と言われています。特に、施術開始から3ヶ月以内の初期段階での発生が多いのも特徴です。

硬毛化は誰しも起こる可能性があるため、硬毛化かもしれないと感じた際には、すぐにクリニックに相談しましょう。

美容脱毛でも硬毛化は起こる?

美容脱毛でも硬毛化が発生する可能性があります。特に、低価格帯の脱毛サロンでは使用する機器の出力が医療脱毛に比べて弱いため、かえって毛根を刺激して硬毛化を引き起こすリスクがあります。

そのため、美容脱毛で硬毛化が発生した際には、より確実に毛根にアプローチするためにも医療脱毛やニードル脱毛への変更をおすすめします。

硬毛化したらクリニック・サロンへの相談がおすすめ

硬毛化したらクリニック・サロンへの相談がおすすめ.

硬毛化の症状に気付いたら、早めにクリニックやサロンに相談しましょう。自己判断での対処は、症状を悪化させる可能性があり、余分に時間とお金がかかる恐れがあります。

クリニックやサロンへの相談時には、これまでの脱毛履歴や自己処理の方法、生活習慣などについても詳しく伝えることでより適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

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