個人でも脱毛サロンは開業可能!手順や費用、失敗しないコツも解説
脱毛サロン
「個人で脱毛サロンは開業できる?」
「脱毛サロンを開業したいけど、何から始めたらいいの?」
などとお悩みではありませんか。
結論として、個人でも脱毛サロンの開業は可能です。フランチャイズと比べて「開業資金を抑えられる」「収益が自分の報酬になる」などのメリットを享受できます。ただ、その一方で、個人運営ならではのデメリットも存在します。
この記事では、そんな脱毛サロンを個人で開業するメリットやデメリット、開業の手順を解説します。あわせて、個人での脱毛サロンの開業で失敗しないためのコツも紹介します。
個人で脱毛サロンの開業を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
この記事の監修者
広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS【結論】個人でも脱毛サロンは開業可能!
結論として、個人でも脱毛サロンの開業は可能です。特別な資格や美容業界での経験がなくても開業できる(医療脱毛は除く)ため、誰でも挑戦できます。
個人で脱毛サロンを開業する場合、商業用マンションやテナントを借りる方法が多いですが、自宅の一室を利用すれば初期費用を抑えて始められるでしょう。
ただし、自宅で脱毛サロンを開業することで生じるデメリットも存在します。本記事では、そんな個人で脱毛サロンを開業する前に知っておくべきポイントや、メリット・デメリットも解説するのでぜひ最後までご覧ください。
脱毛業界の今後の動向が気になる方は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
参考記事:脱毛サロン業界の今後の市場規模は?新規参入成功の5つのコツを解説
個人で脱毛サロンを開業する前に知っておくべきポイント
個人で脱毛サロンを開業する前に知っておくべきポイントは、以下の2つです。
- 資格を持っておくと有利
- 開業に必要な資金を把握しておく
上記の内容を事前に把握しておけば、開業前の準備にスムーズに取り組めて、集客も円滑に行えます。
資格を持っておくと有利
脱毛サロンを開業する場合、医療脱毛やニードル脱毛を行うケースを除き、特別な資格は必要ありません。ただ、「資格を持っていないサロンオーナーのお店」だと、顧客は「安全なのかな?」「ちゃんと効果を実感できる?」と不安になってしまいます。
そのため、個人で脱毛サロンを開業する場合は、脱毛や美容に関わる資格を取得するのがおすすめです。資格には、日本エステティック振興協議会(JEPA)の「認定美容ライト脱毛エステティシャン」や、日本脱毛技術研究学会の「認定登録脱毛師」があります。
これらの資格は、技術力を証明できるだけでなく、顧客に安心感を与えリピーターの獲得にもつながります。また、施術時のトラブル防止や適切なカウンセリングにも役立つため、取得しておくと良いでしょう。
参考記事:脱毛サロン経営のおすすめ資格7選!開業時の流れも紹介
開業に必要な資金を把握しておく
脱毛サロンの開業には、およそ200万円〜300万円ほどの開業資金が必要です。開業資金の内訳は、以下の通り。
- サロンの改装費
- 業務用脱毛機の購入費
- 備品費用(施術用ベット・机・椅子など)
- 消耗品代(ジェル・使い捨てショーツなど)
- 広告費
また、脱毛サロンを運営していくうえで「運転資金」も必要です。運転資金には、家賃や光熱費、人件費などが含まれます。脱毛サロンを開業してすぐにまとまった収益を確保するのは難しいため、開業前に運転資金を準備しておくと良いでしょう。
参考記事:脱毛サロンの開業資金は200万円〜|調達方法や安くする方法も
個人で脱毛サロンを開業する5つのメリット
個人で脱毛サロンを開業するメリットは、以下の5つです。
- 開業資金を抑えられる
- 固定費を抑えられる
- 収益が自分の報酬になる
- 自由にリフォームができる
- 自分の時間を作りやすい
個人での脱毛サロンの経営はデメリットばかりと思われがちですが、フランチャイズにはない上記のメリットを享受できます。
1.開業資金を抑えられる
個人での脱毛サロン運営は、フランチャイズと比較すると、加盟金や保証金が不要なため初期投資を大幅に抑えられます。特に自宅の一室を活用する場合は、物件費用が節約できるため、より少ない資金で開業が可能です。
また、従業員を雇わずに一人で行う場合は、業務用脱毛機や備品などの購入費も抑えられます。開業して数ヶ月は最小限の機材からスタートして、集客状況を見て徐々に設備を拡充していくこともできるでしょう。
2.固定費を抑えられる
脱毛サロンを一人で運営すれば、固定費の中でも特に大きな支出となる人件費が発生しないのもメリットです。自宅で開業すれば、家賃もかからないため、月々の支出を大幅に削減できるでしょう。
前述の通り、脱毛サロンの開業には、数百万円の「開業資金」と「運営資金」が必要です。開業前の用意が難しい場合は「自宅で開業する」「まずは一人で運営する」などして、固定費を抑えて始めるのもひとつの方法です。
3.収益が自分の報酬になる
フランチャイズの場合、毎月の売上からロイヤリティを本部に支払う必要がありますが、個人経営なら売上から経費を差し引いた利益がすべて自分の収入となります。
このように、個人経営はフランチャイズ経営よりも多くの収益を上げられる可能性があるのも、大きなメリットです。脱毛サロンの個人での開業は、少しでも手元に入る金額を増やしたいという方におすすめです。
4.自由にリフォームができる
商業用マンションやテナントを借りる場合、改装できる範囲が限られており、基本的に大掛かりな工事はできません。一方で、自宅で個人サロンを開業すれば、店舗の内装やデザインを自分の好みや理想に合わせて自由にアレンジ可能です。
これにより、他店との差別化を図ることができ、独自のブランディングを築けます。顧客のニーズに合わせて、柔軟に内装を変更できるのもメリットと言えるでしょう、
5.自分の時間を作りやすい
個人で脱毛サロンを運営する場合、従業員の予定を気にする必要がなく、自分の都合に合わせて営業時間などを柔軟に決められます。例えば、予約制で営業時間を自由に設定すれば、プライベートとの両立も可能でしょう。
急な予定変更にも適宜対応できるほか、繁忙期と閑散期に合わせて営業時間を調整することもできます。また、自宅で脱毛サロンを運営すれば、通勤時間ゼロで自分の時間をほかのことに使えますね。
個人で脱毛サロンを開業する3つのデメリット
個人での脱毛サロンの開業は、お伝えしたようなメリットがある一方で、デメリットもあります。
- 開業準備をひとりで行う必要がある
- 集客力が自宅の立地に左右される
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
脱毛サロンの開業を検討している方は、上記のデメリットも把握しておきましょう。
1.開業準備をひとりで行う必要がある
個人でのサロン運営は、開業資金や運営資金を抑えられるメリットがありますが、ひとりで開業準備を行わなければならない点はデメリットと言えます。
具体的には、テナントを借りる場合は物件探しから内装工事、業務用脱毛機の選定などすべての準備をひとりで行う必要があります。専門知識が必要な分野も多く、時間と労力がかかるでしょう。
加えて、判断を誤ると大きな損失につながる可能性もあるため、慎重な準備が求められます。
2.集客力が自宅の立地に左右される
特に自宅で脱毛サロンを開業する場合、立地条件が集客に大きく影響します。駅から遠い場合や、分かりにくい場所にある場合は、集客に苦労する可能性があります。
また、周辺環境によっては、看板の設置やチラシ配布などの宣伝活動が制限される場合もあるため、集客施策には注意が必要です。
3.仕事とプライベートの切り替えが難しい
自宅サロンの場合、自分の都合に合わせて運営時間を決められる一方で、仕事場と生活空間が同じためオンとオフの切り替えが難しくなります。予約管理や問い合わせ対応など、休日でも仕事モードになることが多く、心身の疲労につながる可能性があります。
また、家族の理解と協力も必要不可欠です。開業後に家族に迷惑をかけないためにも、「休日にお客様が来店する可能性がある」「家族サービスができないかもしれない」など、事前に想定される事案を共有しておくと良いでしょう。
脱毛サロンを開業するまでの手順
脱毛サロンを開業するまでの手順は、以下の通りです。
- 開業資金を準備する
- 脱毛サロンのコンセプトを決める
- 物件を選ぶ・リフォームする
- 業務用脱毛機などの備品を用意する
- 集客方法を検討する
上記の手順に沿って準備すれば、スムーズに開業に向けて動けます。
1.開業資金を準備する
まずは、必要な開業資金を試算し、自己資金や融資などの調達方法を検討しましょう。可能な限り開業資金を抑えたい場合は、内装をDIYで整えたり、備品を中古で用意するなどがおすすめです。
また、開業後3ヶ月程度はまとまった売上が見込めない可能性も考慮し、運転資金も確保しておくことが重要です。
2.脱毛サロンのコンセプトを決める
開業資金の準備と並行して、ターゲット層や提供するサービス内容、価格帯などのコンセプトを明確にしましょう。例えば「子どもも通える脱毛サロン」や「女性専用の脱毛サロン」など、競合店との差別化ポイントを考え、独自の強みを打ち出すことが重要です。
また、コンセプトを考える際は、地域のニーズや市場調査も行い、実現可能な事業計画を立てましょう。コンセプトが決まれば、内装や備品を選びやすくなります。
3.物件を選ぶ・リフォームする
コンセプトが決まったら、次は物件選びです。自宅で脱毛サロンを開業する場合は不要なステップですが、テナントなどを借りる場合は、以下のポイントを押さえたうえで物件を選びましょう。
- コンセプトに合ったデザインか
- 集客・運営に適した立地か
- 競合は密集していないか
- 予算内で借りられるか
特に立地は、客足に大きな影響を及ぼすため、慎重に検討してください。「立地は良いけど、内装がコンセプトと外れている」といった場合は、専門業者に依頼してリフォームしましょう。
4.業務用脱毛機などの備品を用意する
物件が決まったら、業務用脱毛機などの備品を用意しましょう。業務用脱毛機には、主にIPL・SHR・S.S.C.Mの3種類があります。それぞれの特徴や選ぶ際のポイントは、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンの業務用脱毛機にはどんな種類がある?選ぶポイントも紹介
また、タオルやベットなどの備品は、コンセプトに合ったデザイン・色調のものを選びましょう。細かい備品もコンセプトを大切にすることで、サロン内に統一感が生まれ、差別化にもつながります。
5.集客方法を検討する
脱毛サロンを成功させるうえで、集客施策は欠かせません。ホームページやSNSの開設、チラシの配布など、効果的な広告方法を検討しましょう。オープン前から少しでも認知度を高めておけば、いち早く運営を軌道に乗せることができます。
脱毛サロンにおすすめの広告手法は、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンの広告・集客手法9選!作成する上で要注意な法律も解説
個人での脱毛サロン開業で失敗しないためのコツ
脱毛サロンの開業で失敗しないためにも、以下の5つのコツを押さえておきましょう。
- 他店との差別化を意識する
- Webを活用した予約・集客の仕組みを作る
- 初期投資をかけすぎない
- 生活感を感じさせない空間にする
- カウンセリングを強化する
上記のコツを実践すれば、安定した運営基盤を築きやすくなります。
他店との差別化を意識する
独自のサービスや特典を設けることで、競合店との差別化が可能です。例えば、独自の料金システムや充実したアフターケア、柔軟な予約対応など顧客のニーズに合わせた特徴を打ち出すことが重要です。
他店と差別化できることで、新規顧客を集められるだけでなく、リピートにも繋がります。特に個人運営の脱毛サロンは、フランチャイズよりも柔軟に動けるため、定期的に市場調査を行ってサービスを常に改善していきましょう。
Webを活用した予約・集客の仕組みを作る
Webでの予約が当たり前になった現代、オンライン予約システムの導入は不可欠です。24時間の予約受付が可能な体制を整え、機会損失を防ぎましょう。
また、SNSやWeb広告を活用して情報発信を行い、持続的な集客を行うことも重要です。近年は、大手脱毛サロンの斬新な広告も注目を集めており、安定して売上を作るためにも定期的な広告出稿を検討してみてください。
初期投資をかけすぎない
開業してからの数ヶ月は、まだ顧客が定着していないため、安定した売上は見込みづらいのが現実です。そのため、初期投資はかけすぎずにスタートし、波に乗ってきたら徐々に拡充していく方針がおすすめです。
テナントを借りて脱毛サロンを運営する場合も、いきなり大きなテナントを借りるのではなく、必要な広さだけ借りて営業しながら少しずつグレードアップさせると良いでしょう。
生活感を感じさせない空間にする
自宅で脱毛サロンを開業すると、顧客に生活感を感じさせてしまう場合があります。顧客にプロフェッショナルな印象と清潔さを感じてもらうためにも、空間づくりは工夫が必要です。
例えば、生活空間と完全に区別された専用の入り口や、施術スペースを確保するのがおすすめです。定期的な清掃や整理整頓も欠かさず行うことで、サロン内で顧客にリラックスしてもらえます。
カウンセリングを強化する
カウンセリングの強化も、新規顧客やリピーターの獲得には欠かせません。顧客一人ひとりの悩みや要望をしっかりとヒアリングし、最適な施術プランを提案することで、顧客の満足度を高められます。
また、施術後のアフターケアや次回の予約案内など、継続的なフォローアップも強化すれば、信頼関係を築けてリピーターの獲得につながります。
脱毛サロンのカウンセリングのコツは、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンのカウンセリングのコツ10選!集客成功のポイントを解説
個人での脱毛サロン開業についてよくある質問
最後に、個人での脱毛サロン開業についてよくある質問を紹介します。本記事を読んでいる方は特に知っておきたい内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
個人での脱毛サロンは儲かる?年収は?
脱毛サロンの経営者の年収は、およそ600万円〜1,000万円です。矢野経済研究所の調査によると、2023年度の脱毛サロンの市場規模は3,000億円を超えており、このことも経営者の年収が高い理由のひとつと言えるでしょう。
個人経営の脱毛サロンで儲かる仕組みを作るポイントなどは、以下の記事で解説しています。これから個人で脱毛サロンの開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
参考記事:個人運営の脱毛サロンは儲かる?儲かる仕組みやフランチャイズとの違い
脱毛サロンの開業に必要なものは?
脱毛サロンの開業には、業務用脱毛機や施術ベッド、タオル類などさまざまな備品が必要です。特に脱毛サロンの開業が初めてな方や、馴染みがない方の場合、なにが必要かわからない方も多いでしょう。
脱毛サロンの開業に必要なものは、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンの開業に必要なものをすべて紹介|開業資金や資格も解説
CUBE DUO/PROなら開業のアドバイスがもらえる
ここまで個人で脱毛サロンを開業するメリットやデメリット、開業前に知っておくべきポイントを解説しました。あわせて、開業までの流れや失敗しないためのコツも紹介しましたが、自力での開業に不安がある方は、CUBE DUO/PROの集客・運営サポートの利用がおすすめです。
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