医療脱毛は10回で終わらない?回数ごとの効果と部位別に目安を解説
脱毛

「医療脱毛は10回で終わらないって本当?」
「部位別の必要回数は?」
このように思っていませんか。
特に脱毛が初めての方は、効果を実感するためにどのくらいの施術回数が必要なのか気になっているはず。
この記事では、医療脱毛が10回で終わらないと言われる理由や、脱毛の回数を決める要因を解説します。あわせて、脱毛の回数ごとに得られる効果や、部位別の必要回数も紹介します。医療脱毛を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS医療脱毛が10回で終わらない理由

医療脱毛が10回で終わらないと言われている理由は、以下のとおりです。
- 毛周期に合わせて施術を受けていない
- 脱毛機の出力が弱い
- 脱毛機が毛質に合っていない
これらは対策が可能で、正しい方法で施術を受ければ、人によっては10回以内で脱毛を完了させられます。以下でそれぞれ解説するので、これから医療脱毛を受ける方は把握しておきましょう。
毛周期に合わせて施術を受けていない
脱毛効果が最も高いのは、毛が成長期にある時です。しかし、全ての毛が同時に成長期になるわけではなく、それぞれの毛が成長期・退行機・休止期のサイクルを繰り返しています。
この毛周期を考慮せずに施術を受けると、成長期の毛だけが処理され、他の周期の毛は残ってしまいます。
そのため、医師が推奨する間隔を空けずに施術を受けたり、逆に間隔を空けすぎたりすると効率的な脱毛ができず、結果として10回では終わらないケースが多くなるのです。
脱毛機の出力が弱い
美容脱毛と比べて痛みの強い医療脱毛では、痛みを恐れて低出力での施術を希望する方は少なくありません。しかし、出力が弱いと毛根までしっかりとアプローチができず、効果が限定的になってしまいます。
特に太い毛や濃い毛の場合、弱い出力では毛根の組織に十分にアプローチできないため、新しい毛が生えてきやすくなります。また、クリニックによっては安全性を重視しすぎるあまり、必要以上に出力を抑えている場合もあるでしょう。
脱毛機が毛質に合っていない
医療脱毛で使用される機器には、それぞれ得意とする毛質があります。例えば、細い産毛に効果的な機器や、太く濃い毛に適した機器など特性が異なります。
自分の毛質に合っていない脱毛機で施術を受けると、十分な効果が得られず、結果として施術回数が増えてしまうのです。
このように、医療脱毛が10回で終わらないと言われている理由のほとんどは、決して防げないものではなく対策が可能です。施術前に医師やカウンセラーに相談することで、脱毛の効果を感じやすくなるでしょう。
脱毛の回数を決める要因

続いて、脱毛の回数を決める要因を紹介します。
- 体毛の黒さ
- 体毛の密度
- 体毛の深さ
- サロン・クリニックのスタッフの技術
脱毛前に要因を把握しておくことで、自分に必要な回数を大まかに理解できるでしょう。
体毛の黒さ
脱毛機は黒色のメラニン色素に反応して効果を発揮するため、体毛の黒さは必要な施術回数に大きく影響します。黒く濃い毛は脱毛効果が出やすく、比較的少ない回数で目標の状態に近づきます。
一方、薄い茶色や白っぽい毛はメラニン色素が少ないため脱毛効果が出にくく、より多くの施術回数が必要となりやすいです。特に加齢による白髪化が進んでいる部位では、脱毛機が反応しないため、効果は見込めないでしょう。
体毛の密度
体毛の生える密度が高い部位は、必然的に処理が必要な毛の量も多くなります。加えて、脱毛機によって与えられる熱エネルギーが分散してしまうため、密度の高い部位ほど完了までに多くの回数を要します。
特に髭やVIOなどの体毛が密集している部位では、10回では十分な効果が得られない場合があるでしょう。
体毛の深さ

毛根の深さは部位によって異なり、深い位置にある毛根ほど、脱毛効果が出にくくなります。例えば、髭は特に毛根が深い位置にあるため、通常より多くの施術回数が必要です。
また、皮下脂肪が厚い部位も、脱毛機の光やレーザーが毛根まで十分に届きにくく、効果を得るために追加の施術が必要となる場合があります。個人差も大きく、同じ部位でも毛根の深さには違いがある点を把握しておきましょう。
サロン・クリニックのスタッフの技術
施術者の技術や経験によって、脱毛効果に大きな差が生じます。熟練したスタッフは、肌の状態や毛質を的確に判断し、最適な出力設定や照射方法を選択できます。また、毛周期を考慮した施術間隔の提案や、効果的な照射位置の把握などにも対応してくれます。
一方で、経験の浅いスタッフによる施術では、十分な効果が得られず、予定よりも多くの回数が必要になることがあります。そのため、施術に関する口コミの良いサロン・クリニックを選ぶようにしましょう。
脱毛の回数ごとに得られる効果

ここからは、脱毛の回数ごとに得られる効果を紹介します。
- 3回:体毛が薄くなってきたと感じる
- 5回:自己処理が楽になる
- 10回以上:自己処理が不要になる
脱毛によって得られる効果は、毛質や肌質によって異なりますが、大まかに上記の傾向にあります。それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。
3回:体毛が薄くなってきたと感じる
医療脱毛を3回程度受けると、目に見える変化が現れ始めます。まず、施術部位の毛が全体的に薄くなり、生えてくる本数も減少してきたと実感できるようになります。
特に細い毛や、比較的浅い位置にある毛根の毛から効果が表れやすく、肌触りも徐々に滑らかになっていくでしょう。ただし、この段階ではまだ永久脱毛の効果は限定的で、自己処理が完全に不要になるわけではありません。
5回:自己処理が楽になる
5回目の施術が終わる頃には、毛の量が顕著に減少し、自己処理の頻度が明らかに少なくなります。従来週1回必要だった処理が、2週間に1回程度で済むようになるなど、具体的な変化を実感できます。
また、残っている毛も細く柔らかくなっているため、剃り残しによる肌トラブルも減少します。ただし、個人差が大きく、この段階で満足できる状態に達する人もいればさらなる施術を必要とする人もいます。
10回以上:自己処理が不要になる
10回以上の施術を重ねると、多くの場合、目標としていた状態に近づきます。毛の生えてこない部分が増え、自己処理がほとんど、あるいは全く必要なくなります。
ただし、ホルモンバランスの変化や体質により、完全な永久脱毛が難しい場合もあります。また、部位によっては、さらなる追加施術が必要になることもあります。この段階では、維持のための施術を検討するタイミングでもあるでしょう。
【部位別】医療脱毛が完了する目安の回数

続いて、部位別の医療脱毛が完了する目安の回数を紹介します。
脱毛部位 | 目安回数 |
全身 | 10回以上 |
VIO | 8回以上 |
ヒゲ | 10回以上 |
顔 | 10回以上 |
ワキ | 8回以上 |
それぞれの脱毛の注意点を含めて、以下にて解説します。
全身脱毛
全身脱毛は、広範囲を施術するため、完了までに必要な回数は部位によって異なります。一般的には10回程度が目安となりますが、特に毛が濃い部分やホルモンの影響を受けやすい部位は、追加の施術が必要になることがあるでしょう。
また、全身の中でも腕や脚などの比較的効果が出やすい部位と、VIOやヒゲといったより多くの回数を要する部位があります。それぞれの完了時期には差が出る点は把握しておきましょう。
VIO脱毛
VIO部分は特に毛が太く、密度も高いため、少なくとも8回程度の施術が必要です。またデリケートゾーンであるため、肌への負担を考慮して出力を抑えめにする必要があり、これも施術回数が増える要因となります。
さらに、ホルモンバランスの影響を受けやすい部位であるため、個人差が大きく、より多くの回数を要するケースもあるでしょう。
ヒゲ脱毛

ヒゲは特に毛根が深く、毛も太いため、完了までに10回程度の施術が必要となります。また、男性ホルモンの影響を強く受ける部位であるため新しい毛が生えてくるリスクも高く、これも回数が増える原因となります。
特に、濃いヒゲの方や永久脱毛を目指す場合は、さらなる追加施術が必要になることもあるでしょう。ヒゲ脱毛のメリットやデメリットは、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
参考記事:髭脱毛すると若返りできる?見た目年齢が若返る理由やメリット5選
顔脱毛
顔の脱毛は、部位によって必要な回数が異なります。産毛が中心の頬や額は比較的少ない回数で効果が出やすく、8回程度で脱毛の完了が可能です。
一方、口周りやもみあげなどの比較的濃い毛が生える部分は、10回程度必要となることがあります。また、肌が敏感な部位であるため、出力を調整する必要がありこれも回数増加の要因となります。
また、顔脱毛で後悔しないための対策は以下の記事で解説されているので、ぜひあわせてご覧ください。
参考記事:顔脱毛はしないほうがいい?後悔しないために対策とデメリットを解説
ワキ脱毛
ワキ脱毛は比較的効果が出やすい部位で、8回程度で満足できる結果が得られることが多いです。毛が濃く、太い方でも、10回程度で目標とする状態に近づけるでしょう。
ただし、ワキは皮膚が薄く肌への負担を考慮した施術が必要で、回数が増えることもある点は押さえておきましょう。
医療脱毛の回数を抑えるためのポイント

最後に、医療脱毛の回数を抑えるためのポイントを紹介します。
- 毛周期に合わせて施術を受ける
- 麻酔を利用してなるべく高い出力で受ける
- 毛質に合った脱毛機を選ぶ
- 丁寧にスキンケアを行う
これらのポイントを押さえておけば、医療脱毛に必要な回数が減り、結果的にお金をかけすぎずに短期間で脱毛を完了させられます。以下でひとつずつ解説するので、これから脱毛を受ける方はぜひ押さえておいてください。
毛周期に合わせて施術を受ける
効率的な脱毛を実現するには、毛周期に合わせた施術間隔を守ることが重要です。一般的に、脱毛の間隔は2ヶ月程度が推奨されています。この間隔を守ることで、より多くの毛が成長期の状態で施術を受けることができ、効果的な永久脱毛が可能になります。
逆に、間隔を空けすぎたり詰めすぎたりすると、効果が限定的になり結果として必要な施術回数が増えてしまいます。最適な施術の間隔は人によって異なるため、脱毛前に医師やカウンセラーに相談しましょう。
麻酔を利用してなるべく高い出力で受ける
クリニックでは、脱毛の痛みを抑えるために麻酔クリームやアイスパックなどを使用できます。これらを利用することで、より高い出力での施術が可能となり、効果的な脱毛を実現できます。
特に、痛みに敏感な方や毛が濃い部位の施術では、麻酔の使用がおすすめです。麻酔の効果には個人差があり、完全に痛みがなくなるわけではありませんが、出力を上げることで施術回数を抑えることができるでしょう。
毛質に合った脱毛機を選ぶ

太い毛には熱破壊式のレーザーが、細い毛には蓄熱式のレーザーが効果的など、毛質によって最適な脱毛機は異なります。複数の脱毛機を保有しているクリニックでは、場合によっては毛質や肌質に合わせて最適な機器を選択できます。
また、同じ部位でも場所によって毛質が異なる場合があるため、状況に応じて脱毛機を使い分けることで、より効率的な脱毛が可能になるでしょう。
丁寧にスキンケアを行う
肌トラブルが生じると施術を延期せざるを得ず、結果として必要な回数が増えてしまうため、継続的なスキンケアが重要です。施術前は清潔な肌を保ち、施術後は保湿を心がけることで、肌のダメージを最小限に抑えられます。
また、日焼けは脱毛効果を低下させたり、脱毛を中止する原因になる場合があります。そのため、日常的な紫外線対策も欠かさず行いましょう。
脱毛方法・回数に悩んだら無料カウンセリングで相談がおすすめ

ここまで紹介してきたように、医療脱毛の施術回数は、個人の毛質や希望する仕上がりによって大きく異なります。無料カウンセリングでは、経験豊富なカウンセラーが肌質や毛質を実際に確認し、最適な施術プランを提案してくれます。
気になる費用や施術間隔、痛みの対処法なども相談でき、自分に合った脱毛方法を見つけることができるでしょう。そのため、これから脱毛を受けたいと思っている方は、ぜひクリニックのカウンセリングを受けてみてください。
