脱毛サロンの利益率は?黒字経営や費用を抑える方法を解説
脱毛サロン

「脱毛サロンの利益率はどれくらい?」
「利益率を上げる、経営にかかる費用を抑える方法は?」
このように思っていませんか?
特に現状の利益率に満足いかず、悩んでいる脱毛サロンオーナーは多いでしょう。
この記事では、脱毛サロン経営における利益率の平均的な数値や重要性を解説します。あわせて、黒字経営を実現するための方法も紹介します。利益率が上がらずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事の監修者

広田 有利(ヒロタ アリトシ)
美容機器の製造・販売会社「株式会社エクレーヌ」代表取締役。業界最大手脱毛サロンの全店舗や、全国の大手サロンから個人サロンにまで幅広く脱毛機を導入。脱毛サロン運営のサポートも実施している。クライアントは1000社以上・販売台数は2500台以上の実績がある。
SNS脱毛サロン経営における利益率の重要性
脱毛サロン経営において、利益率は事業の持続可能性を左右する重要指標です。利益率が低いと、設備投資や人材育成、マーケティングなどの必要な投資ができず、結果的にサービス品質や競争力の低下を招きます。
また、利益率を把握することで、無駄なコストの特定や価格設定の最適化にもつながります。特に脱毛サロンは初期投資が大きく、回収期間も長いため、早期から利益率を意識した経営戦略を立てることが成功の鍵です。
脱毛サロンの平均的な利益率は約15%

脱毛サロン業界における平均的な利益率は、約15%とされています。これは美容業界全体と比較すると標準的な水準ですが、立地や経営方針によって大きく変動します。
個人経営の小規模サロンでは、20%以上の高い利益率を実現している事例もある一方、大型チェーン店では10%前後にとどまることも珍しくありません。利益率に影響する主な要因として、家賃などの固定費、脱毛機のリース料や人件費、消耗品費などが挙げられます。
業界平均を上回る利益率を目指すには、これらのコストを詳細に分析し、効率的な運営体制を構築することが不可欠です。以降で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
脱毛サロンの利益率を上げて黒字経営するための方法

脱毛サロンの利益率を上げて黒字経営するための方法は、以下のとおりです。
- サロンに合った集客方法で新規顧客とリピーターを獲得する
- メニューや物販を充実させて客単価を上げる
- 予約の回転率を上げる
- 事務作業の効率化を図る
- 初期費用やランニングコストを抑える
ひとつずつ解説するので、利益率の伸び悩みに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
サロンに合った集客方法で新規顧客とリピーターを獲得する
利益率向上には、サロンに合った効果的な集客が重要です。ターゲット層を明確にし、年齢や職業、ライフスタイルに応じた最適なアプローチを選択しましょう。
例えば、SNSマーケティングではInstagramやX(旧Twitter)を活用し、施術前後の変化を視覚的に訴求できます。地域密着型の場合は、地元情報誌への広告掲載や口コミ紹介制度の導入が効果的です。
脱毛サロンにおすすめの集客方法は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
参考記事:【2025年最新版】脱毛サロンにおすすめの集客方法10選!集客を成功させるポイントも
メニューや物販を充実させて客単価を上げる
客単価の向上は、直接的に利益率アップにつながります。基本の脱毛コースに加え、フェイシャルやボディケアなどの関連サービスを提供することで、一度の来店での売上を最大化できます。
物販では、ホームケア用品や美容グッズなど、脱毛効果を高める商品を取り扱いましょう。重要なのは押し売りではなく、顧客のニーズに合わせた提案です。カウンセリング時に悩みをヒアリングし、最適なメニューを組み合わせることで自然な単価アップが実現できます。
また、セット料金やパッケージプランの設定により、顧客にとってもお得感のある価格設定を心がけることが継続的な収益向上につながります。
予約の回転率を上げる

効率的な予約管理で稼働率を最大化することで、固定費あたりの売上を向上させられます。予約システムの導入により、リアルタイムでの空き状況確認と予約が可能になります。また、施術時間の標準化と短縮にも取り組み、一日あたりの施術可能件数を増やしましょう。
加えて、スタッフのスキル向上により施術時間を短縮し、同時に顧客満足度を維持することで、効率性と品質の両立を目指しましょう。キャンセル対策として、前日確認の実施やキャンセル料の設定もおすすめです。
事務作業の効率化を図る
事務作業を効率化することで、人件費が削減されて利益率向上に貢献できます。例えば、自動予約確認メールやリマインド機能により、スタッフの電話対応時間を短縮できます。また、会計ソフトとの連携により、売上管理や財務分析の自動化の実現が可能です。
さらに、タブレット端末を活用したカルテ作成や、QRコード決済の導入により、業務フローを大幅に簡素化できます。このように、定期的な業務プロセスの見直しにより、無駄な作業を削減し、スタッフがより付加価値の高い接客に集中できる環境を整備することが重要です。
初期費用やランニングコストを抑える
コスト削減は、直接的に利益率の改善につながる重要な要素です。開業資金に余裕がない場合は段階的な設備導入により初期投資を抑えられます。
また、消耗品は卸業者との直接取引や大量購入により単価を下げ、在庫管理の徹底により廃棄ロスを防ぎましょう。人件費については、繁忙期と閑散期に応じた柔軟なシフト調整により効率的な人員配置が可能です。
脱毛サロンの開業資金や調達方法などは、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
参考記事:脱毛サロンの開業資金は200万円から!調達方法や安くする方法も解説
脱毛サロン経営にかかる費用を節約する方法

脱毛サロン経営には、家賃や人件費、消耗品費などさまざまな費用がかかります。これらの費用を抑えることで、利益率の向上が可能です。
費用を節約するためのおすすめの方法は、以下のとおりです。
- 業務用脱毛機をリースで導入する
- 消耗品費や人件費を見直す
それぞれ解説します。
業務用脱毛機をリースで導入する
業務用脱毛機の導入方法として、購入よりもリースを選択することで初期費用を大幅に削減できます。また、技術進歩の早い脱毛機器業界において、リースには契約満了時に最新機種への買い替えが容易になるメリットもあります。
なお、リース料は経費として計上でき、税務上も有利です。導入を検討する際は、複数メーカーの機器を比較し、サロンの規模や予算に最適なリース条件を選択することが重要です。リースのメリットやデメリットの詳細は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:業務用脱毛機をリースするメリット・デメリットは?導入手順や注意点も解説
消耗品費や人件費を見直す
消耗品費の見直しでは、まずは使用量の実態調査から始めましょう。ジェルや化粧品、タオルなどの消費量やパターンを分析し、過剰使用を防ぐマニュアルを作成します。加えて、仕入先の見直しにより、品質を維持しながら単価を削減することが可能です。
人件費については、繁忙期と閑散期の売上データを分析し、アルバイトや業務委託契約による柔軟な人材確保も検討しましょう。このような定期的な費用対効果の検証により、継続的な改善を図ることが利益率向上の鍵となります。
利益率を上げるなら自宅サロンやフランチャイズもおすすめ

現在個人で店舗を構えていて、利益率が上がらずに困っているなら、自宅サロンやフランチャイズもおすすめです。
以下では、自宅サロンとフランチャイズのメリット・デメリットについて解説します。
自宅サロンのメリット・デメリット
自宅サロンの最大のメリットは、家賃という最大の固定費を削減できることです。場合によっては月10万円〜30万円の家賃負担がなくなることで、利益率を大幅に改善できます。
加えて、通勤時間がなく、柔軟な営業時間設定が可能で、プライベートな空間でリラックスした施術の提供が可能です。
一方デメリットとして、集客の難しさがあります。店舗としての認知度が低く、住宅地では看板設置にも制限があります。住居兼店舗のため、プライバシーの確保や近隣への配慮が必要です。
成功のためには、SNSやブログでの積極的な情報発信と、既存顧客からの口コミ拡散が重要になります。自宅サロンの開業で失敗しないためのコツなどは、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:自宅で脱毛サロンを開業できる?成功ポイントを7つ紹介!
フランチャイズのメリット・デメリット
フランチャイズのメリットは、確立されたビジネスモデルとブランド力を活用できることです。本部からの研修制度により、未経験でも短期間で運営ノウハウを習得できます。広告宣伝や集客支援など、個人経営では困難な部分もサポートしてもらえます。
一方デメリットとして、ロイヤリティが継続的に発生します。ロイヤリティの金額は固定の場合と売上の数%と割合で決める場合がありますが、毎月の利益を圧迫するコストです。また、経営の自由度が制限され、メニューや価格設定に制約があることも考慮すべき点です。
脱毛サロンのフランチャイズ経営の詳細は、以下の記事をご覧ください。
参考記事:脱毛サロンにおけるフランチャイズとは?個人経営との違いやメリットを解説
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この記事では、脱毛サロン経営における利益率の平均的な数値や重要性、黒字経営を実現するための方法を紹介しました。利益率が思うように伸びずに悩んでいる方は、紹介した内容を参考に、経営周りの改善を検討してみてください。
とはいえ、なかには「どうやって見直したらいいの?」と思っている方も多いでしょう。そんな方は、CUBE DUO/PROの集客・運営サポートの利用がおすすめです。
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